桐野タイトル








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小説TRIPPER  1999.春季号
「表紙の言葉」あり

玉蘭(「小説TRIPPER」朝日新聞社 )                    


発表号数 章数 タイトル 「玉蘭」に掲載の<あらすじ>
2000
夏季号
最終回 第六章 幽霊 広野有子が上海に語学留学にきてから三月がたった。
有子は、日本人同士で固まる留学生仲間に違和感を感じ、孤立している。
そんな中、留学生仲間の萱島と蘇州見物にでかける。萱島の即物的な誘いに応じた後、企業派遣の松田とも関係を持つ。肉体は癒されても心の寂しさは消えない。ある夜の夢で有子は浪子になっていた。そこで質の秘密を知る…。
2000
春季号
第5回 第五章 シャングハイ、ヴェレ、トラブル 宮崎浪子はかつて社会主義者の夫とともに日本から上海にやって来たが、夫がコミュンテルンの活動資金を持ち逃げし、一人とり残される。やっとのことで上海から逃亡した浪子は広東に辿り着く。その広東にも戦火が迫ってきた。浪子は広野質と共に再び上海に戻る。愛する男との安らかな生活をやっと手に入れたと安堵する浪子だったが、突然の喀血。死への恐怖と追っ手におびえる日々の中、浪子は航海から戻った質の日記を目にした…。
1999
冬季号
第4回 第四章 鮮紅 昭和初期、広野質は、N汽船所有の盧山丸機関長として上海と広東を往復する生活をしていた。日本軍の進出、国民党軍、共産党軍、軍閥入り乱れて中国内部の抗争。戦火が迫ってくる時代だった。ある夏の日、質は広東で謎めいた女に出会う。カフェ「青い壁」の宮崎浪子。浪子を愛し始めた質は浪子の過去に苦悩するようになった…。
1999
秋季号
第3回 第三章 青い壁 東京で、医者の恋人・松村行生と別れ上海に語学留学した広野有子は三十歳。激しく愛し合う二人だったが、魂の奥の深部でどうしても分かり合えない男女の溝があった。行生への思いを断ち切り新たな自分を探すよう渡った上海の街角で、木蓮に似た花・玉蘭を買った月の夜、月光の中に幽霊が現れる。それは若き日の大叔父・広野質だった。質はかつて上海で暮らした後、日本で謎の失踪。一冊の日記帳を残していた…。
1999
夏季号
第2回 第二章 東京戦争
1999
春季号
第1回 第一章 世界の果て