さりげなく「Wait a minuite, please」の続編だったりして。



「さっきの仕返しにクイズを出します!」
「はぁ?……あぁ、さっきの暗号のことぉ?」
「そーよ、それ。なんであいもんおいとかよ。しかも俺は解けんかったんやぜ。悔しい」
「あーいーもーん?」
「どうしてああいう物を置いておくのか。あぁ、もういちいち人の方言指摘すんなま」
「カネイってさぁ、酒入るとひろい富山弁になるよねぇ」
「お前の呂律の回り方に比べりゃましやちゅが」
「僕そんなにロレル回ってなーい?あはははは」
「ミヤ、1+1は?」
「にー!」
「よぉし、頭はハッキリしとんな。なら言うぞ、よう聞け」

イルとエルはとても仲の良い双子です。見分けがつかないくらいそっくりですが、お母さんのマリーはちゃんと見分けがつきます。ハイ!ここで問題です!!イルとエルは一卵性でしょうか二卵性でしょうか!?

「………なんだよそれ。ホントにクイズ?」
「おうよ。お前の好きなミステリやぜ?」
「えー、ミステリじゃないよぉ」
「なんでよ。謎謎は一番純粋なミステリやにか」
「えぇー?うーん……いや、そうじゃないと思うんらけど……」
「ま、いいちゃ。さっさと考える!ヒントは3回までな」
「うー……ん」

(2分経過)

「だめ。問題文がフェアじゃない。ヒント!」
「なぁーん、充分フェアやぜ?じゃ、ヒントな。二人はおそろいの服を着ています。その服を買ってくるのはお母さんです」
「じゃあお母さんが目印を知ってるんじゃないの?」
「そうと言えばその通り」
「でもそれじゃ一卵性か二卵性かはわかんらいよねぇ」
「そうやね、その通り」
「えぇー、ちょっと待ってよ………」

(1分経過)

「もっかいヒント!」
「この問題はめっさフェアです。答えはちゃんと目の前にあります」
「目の前?カネイって双子?」
「なわけないやろ。そういう意味じゃなくって、ホラ、前貸してもらった本に“読者への挑戦”ってあったねか?答えは全て書いてありますってのとおんなじよ。あ、今のでヒント2回目な」
「うえぇ!ちょっと、そんなのあり!?問題もっかい言ってよ!」
「イルとエルはそっくりさんの双子です。マリー母さんは二人の見分けがちゃんとつきます。さて、この二人は一卵性?二卵性?」
「…………これ絶対ヒントじゃないよぉ」

(2分43秒経過)

「あー!わかんない!ヒ・ン・ト!!」
「うけけけ。ヒント?最後のヒントやな?……二人は服のある一部分で見分けをつけることが出来ます」
「服の……いち、ぶぶん………」
「そう、ある部分」
「………………ずるい。絶対フェアじゃない。僕、第2外国語はドイツ語なんだよ」
「おれはチャイ語やけど?って事は分かったんや」
「そーだねっ!ボタンのかけ方が違うんだね!……まるっきり知識問題じゃん、これ」
「そうかもな。でもお母さんの名前をマリーにする辺りで小技が効いとるやろ?」
「もっとフランス人だって分かりやすい名前にするべきだと思うけど?」

「ill(彼)とelle(彼女)ならば、必ず二卵性になるがよな」



 

ごめんね!またしてもへぼネタ!!
ミステリ書くほど脳味噌ないんよ!
良ければ貰ってやって下さいませませ。

切り番ゲッターの田嶋屋様に捧ぐ!!

田嶋屋様のHPへ

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