オンライン広報誌「From JSAA Vol.40

 
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〈\    \\\           2001/11/27 
        
rom  ■■■SAA   シェアウェア作家協会 


 この間までクーラーをかけていたのに、もう暖房器具が必要な季節になりました。

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|シ|ェ|ア|協|今|月|の|目|次|
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・フリーソフトの有料インストール

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|シ|ェ|ア|協|今|月|の|話|題|1| ・フリーソフトの有料インストール
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★M氏
私の配布ソフトのフリー版に関わることで、皆さんにご意見やご助言をいただけ
れば幸いです。このソフトは、3年前くらいからフリー版として配布しています。
現在は1年前からはシェアウエアとなっています。
私のソフトを使われている人から、お問い合わせがありました。昨年5月に私の
配布ソフトのフリー版を、ある販売業者から進められてフリーソフトのことは知
らないで、3000円で購入しましたが、これは、おかしいのではとのお問い合
わせがありました。
それで、、その販売業者さんに問い合わせしましたところ・・要約しますと、下
記のような返信がありました。
> フリーやシェアウエアのソフトの場合1,000円の手数料をいただいていま
す。
> ダウンロードしてフロッピーやCDにコピー、また媒体の手数料としていただ
いています。
> また、メールの設定には2,000円、ダイヤルアップ設定には3,000円と
> 各作業ごとに細かく料金を決めてサポートしています。
> さて、問題の話ですがダウンロード手数料と設定料金を3,000円で購入し
たとお客様が解釈された場合も考えられます。
ちなみに、私のフリー版の説明書には、営利目的での配布や掲載は許可が必要で
す、と明記しています。私は、無料で行われる行為だけを許可しているつもりで
すので、この行為は違法ですよと、販売業者に問うているところです。
販売業者は顧問弁護士に相談しているとかで、下記のことをいってきました。
> なお以下の点を弁護士から確認するように指示されましたのでよろしくお願
いします。
> 1.当該ソフトの使用許諾についてどのような条件を付しておられ
> たのかを示してほしい。
>  2.われわれの行為が著作権法第何条に抵触しているのかの指摘をしてほし
い。
>  3.また、裁判例などあれば指摘してほしい。
>  以上3点です。
以上ですが、同じような経験をされたお話や、ご助言でもいただければ幸いです。

★K氏
K@行政書士です。著作権法第21条に抵触しているものと思われます。
(複製権)第二十一条  著作者は、その著作物を複製する権利を専有する。
 同じシェアウェア作家という立場としては著作権がないがしろにされるのはあ
まり気持ちの良いものではありませんね。

★Y氏
 法学部卒で特許実務17年かつシェアウェア作者という私なので、もう少しだけ
でもアドバイスができれば良いのですが、とりあえず………

http://www.vector.co.jp/for_users/study/chosakuken.html

というベクターさんのページをご紹介するに止めます^^;

★D氏

以下、決して「圧力をかけろ」ということではありません。一応、念のため。
 その販売業者名を教えて下さい。今回の件に関して事実を述べているわけです
から、何も隠す必要はありませんよ。
 こういう開き直りは個人的には許せません。「法律云々」ということは、つま
りモラルに反していることを承知の上でのことですよね。しかも裁判例を示せだ
なんて、それはおまえがしろよ! (おっと言葉が・・・)

★W氏
 なんとも厚かましい業者ですね。雑誌にフリーソフトを収録するという様なケー
スは、広く配布してくれるという点である意味持ちつ持たれつという面があると
思うのですが、このケースは完全に他人のふんどしで相撲を取っているという感
じですね。こういう相手は、ビシッと言ってやりたい気がします。

★Y氏
 以下のところに相談されると、著作権に詳しい人からのコメントが貰えるかも
と思います……がNIFTY-Serve今はNiftyですね………に入っておられますか?
FLAW MES(11) :【分野別会議】 法とコンピュータ

★K氏
 フリーウェアの場合はそもそもの小売価額がないので、損害はないとの方向に
導かれないとも限りません。
 ソフトウェアのプログラムが著作権として保護されている以上、パッケージソ
フトもオンラインソフトも保護はされるでしょう。ただシェアウェアの場合は、
インストールが即、不法行為にはならないという点が大きく異なるところではな
いでしょうか。
 そのためにもオンラインソフトの使用許諾契約は非常に大切になってきそうで
すね。

 それと平和なうちに複製承認申請書なるものを文書で差し入れてもらっておい
た方が良いかも知れませんね。

★M氏
 フリーやシェアウエアでは、ダウンロートやインストールをまたその設定を誰
かにたいして行ってあげること自体は問題ないでょう。
 今回の事例では、これらの行為を行って、そのサポート料として金銭を得る行
為は、著作権侵害に当たらないと、相手はいっているようです。これは販売には
当たらないといっているようです。また、第三者に委託されて行ったインストー
ルなどに対してのサポート料は、そのソフトとは関係ない委託料だといっている
ようです。
 私は、FDやCDRでの別の形態での配布に対して許可していないことと、他の人
のためのインストール作業に対して、手数料や設定料を取ることを営利目的で扱
うことを許可していないことで、違反していると問うているのですが。
 使用許諾契約の内容に、第三者のためのインストールやダウンロードや設定作
業に対して、手数料や設定料を取る行為は、また営利目的で扱うことは、許可が
必要です、と追加して明記しましょうかね。

★Y氏
 |攻撃の糸口としては「著作者財産権」よりも「無断転載」「著作者人格権」
と書いた舌の根も乾かないうちに訂正しますm(__)m
 ちょっとNiftyの某所でチャットやっていて、その中に法律に詳しい人がいる
ので尋ねてみました。著作権というよりも、使用許諾違反の問題ではないかと指
摘されました。著作権違反よりも、民法の不法行為(もしくは不当利得)で構成す
るほうが確実ではないかとも。

★W氏
 今回の件、問題なのはユーザさんが3000円でMさんのソフトを購入したと
思い込んでいるという点だと思います。
 ユーザさんによっては、ある程度の費用を払ってフリーソフトをインストール
してもらうことを承知する人もいるでしょうが、「元々タダのものを入れるだけ
でお金を取るなら要らない」という人もいるはずです。こういう人に対して、ソ
フトの料金と錯覚させるようなやり方でお金を取るのはまずいですよね。

★So氏
皆さんのお話を読んでいて、他人事ではないと思っています。
これは、重大な問題ですね。フリーソフトであれシェアウェアであれ、今回の
ように、システムに組み込んで他の業者が勝手に売った場合、ソフトの動作上の
問題が発生した場合、本来は業者がそのサポートをするべきでしょうけど、その
説明をしていない場合は、ユーザはソフト作家にサポートを求めてくる確率が高
いでしょうね。「ソフトに関するサポートはソフト作家でなく、弊社に」との説
明がされているかどうかも、そのユーザさんに問い合わしてみては如何でしょう
か。

★Y氏
 弁護士は法律のプロなので、素人が対応しても負けてしまいます。前に申し上
げたNiftyのFLAWで相談されることをオススメします。
 相手の論調は「フリーソフトなんだから著作権的に問題ないでしょ。何か根拠
があるの?」といなおっている感じがします。
 まぁ弁護士の相談だけでも最低でも5千円/1時間ですので、相手の会社もそれ
なりにコストをかけているわけです。でも、頭を下げるつもりはない………他の
フリーソフトでも同じような行為をしてきた可能性があります。

★K氏
以下、そのインストールを代行した会社をサポート会社、ソフトを使用している
会社をソフト使用会社と表記し、考えられる形態を推察してみたいと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ケース1
ソフト使用会社の依頼に基づき、サポート会社が所有している予めソフトなどが
収録されているCD等から、希望のソフトをインストールし、設定等を代行した。
・ケース2
ソフト使用会社の依頼に基づき、サポート会社が予めソフト使用会社のパソコン
からインターネットなどに接続して、希望のソフトをFDなどにダウンロードし、
そのFDを持ってソフト使用会社へ出張してソフトをインストール(複写)し、
設定等を代行した。その後FDはサポート会社が持ち帰った。
・ケース3
ケース2と設定代行までは同じで、FDはソフト使用会社に引き渡した。
・ケース4
ソフト使用会社の依頼に基づき、サポート会社がソフト使用会社へ出張し、ソフ
ト使用会社のパソコンからインターネットなどに接続して、希望のソフトをHD
などにダウンロードし、設定等を代行した。
========================
・著作権についての考察
上記のケースで著作権法上の無許可複製と言うためにはサポート会社の磁気ディ
スクからソフト使用会社の磁気ディスクへ複写されている事実が必要でしょう。
 もし、ソフト使用会社の磁気ディスクから同じくソフト使用会社の他の磁気デ
ィスクに複写した場合は、著作権法47条の2(所有者による複製)に該当し、
免責となる可能性があるからです。
 弁護士事務所の文章から推察するに、サポート会社は上記ケースの3ないしは
4をしていたものと主張しているように読み取ることが出来ます。この点に関し
ましては、弁護士事務所の主張は正しいと思われます。
 あるパッケージソフトの購入と設定をソフト使用会社から頼まれたとして、そ
れをサポート会社が手間賃を取って有料で行っても、それは著作権法違反とはな
らないでしょう。これらは本人のためにする行為だからです。

★M氏
 当初は、ただ乗りされたとの思いで、感情的に頭に来ていたことは本当です。
私に法的な知識と経験があれば、徹底して対処したいところではありますが。
 不法行為などの立証とか、専門的になりますと、弁護士さんとかに依頼するよ
うなことになっていきますので、金銭的にも時間的にも、実際にはそこまでは行
かないと思います。
 相手の代理人からの連絡文でも、ある個人の代行で行った行為の代行料と言う、
どちらにでも取れる言葉の言い回しだけですし、自分たちの行為の正当性を模索
した結果だと思われます。しかし、内容はともかくプロの作成した文書で、私に
は書けない文書ですね。
★Su氏
 パソコンショップが、市販ソフトのインストールを有償で行っているケースが
有ることを踏まえて・・・。今回のケースは、フリー、シェアという形態のソフ
トであるが故、作者側の論理として色々と意見が上がっていますが、購入された
方が、入手、インストールの手数料として承知の上で支払っていれば問題ないよ
うに思います。Mさんのケースの場合、購入者側の状況が今一つわからないので
何とも言えませんが・・・。
 シェアウェアの場合は、レジスト時点で作者への対価の支払いがあり、納得で
きる部分もありますが、フリーの場合「人のふんどし・・・」と言うことになり
納得できないのは、私も同じです。

★M氏
 インストールの手数料とか、サポート料を取って良いかどうかは、そのソフト
の配布者が決めることではないでしょうか。
 市販ソフトの場合でもフリー、シェアでも、取り扱いに関しては行われる行為
が害で無ければ、有益であれば、何も言わないと思います。販売してもらってい
たり、またサポートも販売店で行ってもらったりでお互いにバランスがとれてい
れば、どこからも不満はでないでしょう。市販ソフトも、いい加減な扱いがあれ
ば、黙ってはいないと思いますよ。
 ソフトの配布者が、どのような意図で配布や販売を行っているかを考慮した上
で、取り扱うべきことだと思います。また、作者の意志を無視して行われている
行為は、ユーザーから見ても良いサポートはなされていないと思われます。
 元々フリー配布を行うことは、広く使ってもらうことが大きな目的です。作者
によっては、改造して作り直して販売もOKですよ、としている人もありますし、
自分でダウンロードはOKでも、他の人への配布はダメですよ、としている人もい
ます。法的な解釈はいろいろあるのでしょうが、つまりは、作者の意図を無視す
る行為は、いけませんと言うことでしょう。このことに異論のある人はいないと
思います。

★K氏
 著作権者に無許可でどこまで出来るかは取りあえず置いておいたとして、著作
権法のそもそもの主旨が文化の発展にありますので、著作者が必ずしもそのすべ
てをコントロール出来るものではないでしょう。
 典型的な例には引用がありますが、法律関係の本などでは相手の文章を引用し
て徹底的に批判を加えるということも日常茶飯事におこなわれております。
 これなどは作者の意図とは逆の意味で使われているのではないかと思われます。
引用されるのを更に利用する例もあるにはありますが・・。
 つまるところ著作者も著作物の利用者も、ルールに従って使いましょうと言う
ことになるかと思います。そしてそのルールは著作権法がまず第一であり、その
法律の中に著作者の権利という著作者が主張出来る権利が列挙されているところ
でもあります。
 それと紛争解決の方法として、文化庁に紛争解決あっせん委員というのがあり
ます(たぶん今でもあると思います)。申請するのに印紙代が4万6千円かかり
ますが、こちらであれば裁判所ではなくて行政機関ですので、お近くであれば私
も助太刀出来るかと思います。購入された方が個人であれば、消費者契約法とい
うものが使えるかも知れません。
http://www.consumer.go.jp/kankeihourei/syohisya/syohisya/sikou/index.html

★M氏
 相手さんが、弁護士を代理人にたてて、何もはなさなくなりました。代理人を
通してくださいとのことです。直接は返事もしないとのことで、代理人からも、
その旨の連絡文が届いています。
 それから、先の削除したコメントにも書いていたことですが、相手の代理人か
らは、
 著作権法何条の行為に核当しているかと
 この種の行為を著作権法違反と認定した裁判例があるのか
のこの2点を指摘されているところですが、
この件に関しては、私としては、別に返事をする必要もないのですよね。代理人
にはも何か返信したとしても、あとあと、揚げ足を取られそうです。?
 私自身でも、今回の私のソフトの関連の主要なフォーラムなどで、私のソフト
の取り扱いについてとして、「シェアウェアやフリーソフトのダウンロードなど
での取り扱いについて」コメントを出したりしています。
 私のソフト配布に関連して、ダウンロードやインストールの手数料とか、また
サポート料を得る行為は、作者の許可を得た上で、話し合いの合意の上で行って
もらえるようにと、少し前から、広報したりして自分なりに始めています。これ
がキャンペーンという形のPRになればと思っているところです。

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@niftyの各フォーラムと協会ホームページに掲載されています。
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   ・URL: http://jsaa.digiweb.co.jp/ (HTML版)
  出版社のご厚意により、下記パソコン雑誌添付のCD−ROMにHTML版を
  収録頂いております。
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|編|集|後|記| 
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 ウイルスNimdaが猛威をふるっているようです。皆さんもIE5.5SP2以上にする
とか、メールについている添付ファイルを開かないなど苦心されていることと思
います。
                      (文責 山本 美孝)
                      PAF02437@nifty.ne.jp



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