桐野タイトル

連載中の作品

I'm sorry,mama(「小説すばる」集英社 連載中)

発表号数 タイトル ストーリー
2004.05 最終話 笑い声はどこから 土中から顔だけ出したエミさんを生き埋めにすべく、
アイ子はせっせとスコップで土をかけ続けていた。
だがエミさんの口から、驚愕の事実を知ることに…。
「人間の悪意」に迫る話題の連載、ついに最終話!
2004.04 第十一話 冷たい土の中にあるもの アイ子は、自分が殺したワリバシ男の家に戻ってきた。
だがもう腐っているはずの死体が、そこにはなくなっていた!
アイ子は、自分に向けられている悪意の存在を感じる。
そこへ、かっては娼婦だった老婆たちが大挙訪ねてきた。
2004.03 第十話 泥の会 幼少の頃、アイ子が住んでいた娼館「ヌカルミハウス」。
今その跡地には、なぜかクリーニング屋が建っている。
かつて娼婦としてそこで過ごした女たちは「泥の会」という
同窓会めいた会を結成しその謎の究明にあたる。
2004.01 第九話 男に人生を預けてはいけない アイ子は、子供の頃住んでいた娼館「ヌカルミハウス」を目指した。
そこに行けば、後生大事に持ち歩いている古靴の持ち主−、
本当の母親が誰だかわかるかもしれない。
だが娼館のあった場所には、クリーニング屋が建っていた。
2003.12 第八話 言葉にできないほどの孤独 盗み・殺人・逃亡を繰り返して生きる女、アイ子。
「経営巫女」志都子の家にお手伝いさんとして潜り込んだが、
謎の密告ファクスのせいで素性を疑われ、また逃げ出した。
志都子の三歳の息子・安史を連れて−。
2003.11 第七話 女は現実的だ 盗み・殺人・逃亡を繰り返して生きる女、アイ子。
次のターゲットとして「経営巫女」又勝志都子の家に
お手伝いさんとして潜り込んだまではよかった。だが、
志都子の夫が愛人と心中し、身辺が騒がしくなってきた。
2003.10 第六話 謎の告発者 「経営巫女」と異名をとる女社長、又勝志都子。
彼女の経営するホテル・グループに、一通のフックスが届いた。
そこには、とある女がホテルメイドとして働きながら犯した
悪行の数々が書き連ねられていた。この謎の告発者の真意は…?
2003.9 第五話 愛してるよー、みんな 又勝志都子。人呼んで「経営巫女」。
三十二のホテルを持つグループの社長であると同時に、
不幸な生い立ちと半生を送った、いや今も送っている女。
殺人と逃亡を重ねて生き続けるアイ子と、志都子の人生がクロスする。
2003.8 第四話 ワリバシ城に住む男 警察が身辺を嗅ぎ回っている。やばいと思ったアイ子は、勤めていた焼肉屋から夜逃げ同然に逃げ出した。目指す先は、幼い頃育った娼館で人気ナンバーワンだったエミさんの住む横須賀だ。だか、アイ子はそこで奇妙な男に会う。
2003.7 第三話 アイ子、登場 児童福祉施設「星の子学園」の保育士だった美佐江が、自宅アパートで、二十五歳年下の夫と共に焼死した。事故ではない。娼婦の置屋に生まれ、星の子学園の園児だったアイ子に、焼き殺されたのだった。
2003.6 第二話 葬式帰りの喫茶店 児童福祉施設「星の子学園」の保育士だった美佐江が、自宅アパートで、二十五歳年下の夫と共に焼死した。原因は不明だという。だがその小さな事件の背後に、一人の元園児の姿がほの見える。彼女の名は、アイ子。
2003.5 第一話 愛の船に乗った子供たち 禍禍しい殺意の予感が、
夜の闇から色鮮やかに立ち上がる。
写真とのコラボレーションから生まれる新境地。
桐野夏生の野心的新連載、スタート。