桐野タイトル

インタビュー・対談その他
2007年

雑誌等に掲載された桐野さん関連記事を集めています。
但し、単なる書評は除いています。
引用は偏見で選んでいますので、ご注意下さい。
全文を読まれることをお勧めします。

イ:インタビュー、エ:エッセイ、ト:トークショー、他:評論他、対:対談

発行 雑誌・新聞名 内容等
2007.12.1 GOETHE
2007.12
※The Garden of Authors 書下ろしエッセイ
※「コートという運命」 桐野夏生
『そして三年前に買ったフェラガモのファー。タイガー柄のダブルブレスレットで、ウエストを絞った六十年代風の可愛いコートである。雪の降った日に袖を通したら、ラパンの毛が生きているようにふわっと立っていた。その度に、好き好き、と囁いたものである。』
2007/11/1 VOGUE
2007.11
※桐野夏生と行く、LAマジカル・ヴィンテージ・ツアー。
※A Drama in Vintage Nori
#桐野さんがめぐるロサンゼルスでのヴィンテージツアー。
桐野さんのコレクションはもちろん、おそらく初の桐野さんのモデル姿も必見です。
りゅうは下段左から二番目がお気に入りです。
2007.11.1 野生時代
2007.11
※特集 最愛の一冊と至福の読書空間
※桐野夏生 ああ、またしても
『小説は不思議だ。ページを開けば、たちまち戦後の焼け野原が眼前に広がる。』
#桐野さんの最愛の一冊とそれを読むにふさわしい場所とは…。
最近、ご自宅を新築されたようです。ご自宅の寝室初公開?
2007.9.30 小説トリッパー
2007.秋
※対談
※桐野夏生 × 吉田修一
※「現実のリアルとフィクションの強度」
『吉田 東北弁はやはり力が強いですね。僕も『ランドマーク』という作品で、秋田弁を使ったことがあって、
     「んだ」という言葉の、「ん」と「だ」の区切りが妙に気に入ってしまって。
 桐野 私も気に入っています。「んだず」とかね。』

#「評論 『メタボラ』と『悪人』にみる現在」と題して、春日武彦、斎藤環、田中和生氏の評論も掲載されています。
2007.9.22 丸善 本店 ※柳美里さん『山手線内回り』刊行記念特別対談
※柳美里×桐野夏生
※丸善丸の内本店 3F 日経セミナールーム
※2007年9月22日(土)19:00〜
#予定より少し遅れて始まった対談は、「午前中運動会に参加しました。それからワインを飲んで来ました」と柳さん、「ワインを飲んでいません」という桐野さんの自己紹介からスタート。「山手線内回り」の話ばかりかと思っていたら、柳さんから桐野さんの作品についての質問もかなりありました。
#対談の後、柳さんのサイン会があったのですが、本の扉の両開きのページ一杯に、「黄色い線を踏み越えて 柳美里」と大きく書いて頂きました。実は写真などからひどくクールで気難しい方なのかなと思っていたのですが、サインを書いている間も柳さんからいろいろ質問されたりして、結構気さくな方だったんで印象変わりました。サイン会は結構和気藹々のムードで写真をとっている人もいましたね。「ローズガーデン」や「光源」のころの桐野さんのサイン会を思い出しました。
2007..9.1 野生時代
2007.9
※総力特集 金原ひとみ7つの顔
※金原ひとみへ77の質問
※桐野夏生さんからの質問
#作家、書店員、編集部の質問者の一人として、桐野さんからの質問と回答が掲載されています。
2007.8.19 週刊ポスト
2007.8.31
※第14回小学館ノンフィクション大賞 受賞作発表!
※選評 桐野夏生 求められる「作家性」
2007.8.10 週刊朝日
2007.8.10
※<新聞小説の舞台裏>対談
※追い求めたのは、現実に負けない”小説におけるリアル”
※吉田修一 VS 桐野夏生
2007.08.01 文学界
2007.8
※対談
※「格差」をどう描くか
※フリーター、ニート、カフェ難民。小説はどう立ち向かうか?
※桐野夏生
※伊藤たかみ
『伊藤 そんな方もいますね(笑)。「何でもいいからチャッチャッチャと書いてください。何ページでもいいです」とかって
     言う人。カーッとしちゃいます。
 桐野 そんなひどいこと言う人いるんですか。
 伊藤 いるんですよ。なんでもいいって言う人。じゃ、俺、四コママンガとか描くよ、とか思っちゃいますね。
 桐野 私は四コママンガも描けないからなあ(笑)。ほんとにそれはアタマにきますね。』

#桐野さんと伊藤さんは初対面なんだろうか。話が面白い。桐野さんと作家の方との対談にはずれなし。である。
2007.08.01 オール読物
2007.8
※ブックトーク
※桐野夏生 『メタボラ』朝日新聞社
※記憶を失った青年は“自分殺し”の旅に出た
『つまり生きていくということは、強烈な思い出で、日々、記憶を上書き保存してゆくことなんですよね』
2007.07.01 ダ・ヴィンチ
2007.07
※ヒットの予感
※『メタボラ』桐野夏生
※17歳と20代半ば男子が繰り広げるロードノベル  受難世代が見た世界の有様とは?
『穴をあけたら現場の記者がどんなに怒ることか。彼らはスペースがあるなら、入れたい記事がいっぱいありますからね。現実のニュースに負けないものを書こうという気負いがすごくあって必死でした』
#連載のスタート当初は150枚先渡ししたけど、あっという間に追いつかれ「明後日の分がない!」非常事態にも陥ったこともあるとか。現在、神話の書き下ろし(角川書店)と、7月から始まる週刊文春の連載に取り組んでおられるようです。楽しみしておりますぅ〜。(現在連載中も2本もありとてもお忙しそうです。お体を大切に) 
2007.06.10 レタスクラブ
2007.06.10
※今月のオススメ
※New Releaseの舞台裏
※「人間が変わっていく、その一瞬を描きたかった」
※桐野夏生
『いろいろな経験を積む中で人は変わっていく。激変する人もいれば、緩やかな変化をたどる人もいます。速度はともかく、その変化する瞬間を書きかかったのです』
#桐野さんのオススメポイントは、ジェイクの「宮古弁」。そういう面白い言葉も知って頂きたいとのことです。
2007.05.26 王様のブランチ
2007.05.26
※BOOKコーナー 特集
※桐野夏生
#新作「メタボラ」と桐野さんの意外な過去に迫る(?)BOOK特集。
趣味の古着集めや「メタボラ」の取材の話。桐野さんの二十代の話など。趣味の古着の集めのところではインタビュアーに頼まれて古着を当てるお茶目な面も。
パソコンがノートタイプに更新されていました。本棚にはさりげなく著作の単行本が並んでいましたね。  
2007.06.02 週刊現代
2007.06.02
※現代ライブラリー
※インタビュー 桐野夏生
※『メタボラ』朝日新聞社
※表面的には豊かな社会の深部に横たわる”現実”の悲惨な姿を見据えて
『昔から割を食う人に何故か目が向いてしまう。割を食う人にとっての現実との齟齬を書くのが小説だ、と思っているからです。』
2007.05.21 サイン会
紀伊国屋書店
※「メタボラ」発刊記念サイン会
#午後から会社を休んで行ってきました。(とんぼ返りです)
ボールペンを忘れてしまって、メッセージを上手く書けなかったのが残念(店員さんに借りてちょっとだけ書きましたが)。
サイン会終了のあとにプレゼントを渡していた方もおられましたが、りゅうはそこまで気が回っておりませんでした。
次回はもっと考えてから行きたいものです。桐野さんお疲れ様でした。
ところで、桐野さんの横で本を渡している女性が誰なのか気になってしまった。書店の人なのだろうか。
2007.6.1 月刊現代
2007.6
※特別寄稿
※桐野夏生 文学は圧倒的不幸を救えるか
※まだ見ぬ地獄を前にして
#07年4月3日ニューヨーク・コロンビア大学で行われた
ドナルド・キーン日本文化センター「千宗室日本文化講演会」の内容に加筆・修正
2004.5.1 オール読物
2007.5
※第87回オール讀物新人賞発表
※選評 桐野夏生  「妄想の強度」
『作家の妄想を言葉によって構築するのが小説だが、その妄想世界が勝手に蠢いているような息遣いを感じる作品があり
 昂奮して呼んだ。』
2004.5.1 野生時代
2007.5
※特集 春のミステリ 百花繚乱
※第27回横溝正史ミステリ大賞受賞記念トーク2 桂美人(受賞者)×桐野夏生(選考委員) 
『桐野 (略)ところで書き出しを読んだ時に、桂さんは高村薫さんの作品がお好きなのではないか、という印象を受けた
     のですが。
 桂  はい大好きです。文章の完成度というか、私のようにマンガ的ではなく、情景が浮かんでくる。空気感というんで
     すかね、そういった点に憧れる気持ちはあります。』
2004.5.1 文藝
2007.夏
特集 柳美里
※【対談】柳美里×桐野夏生
※残酷な想像力の果て
『桐野 そうか、柳さんは書かれた小説が一回「裁かれて」いますね。
 柳   戦後初の発禁処分です(笑)。
 桐野 あれは作家としては、惨い経験ですね。
 柳   書いたようには伝わらないんです。(略)』

#「ダーク」の続きについて少し話されています。
2007.4.1 野生時代
2007.4
※第27回 横溝正史ミステリ大賞
※選評 桐野夏生
『…この過剰は悪くない。過剰を書けるのは才能である。』
2007.2.6 毎日新聞
2007.2.6
※映画「魂萌え!」公開に寄せて  桐野夏生
※ひとりぼっちは寂しいか
※人生の第二ステージで 子供らと同じ状況になって
『敏子さんは、、表向きは貞淑で世間知らずの妻に見えるが、心の裡(うち)に、柔らかく弾むゴムボールを持っているような人だからである。そして、その通りの映画が生まれて、とても嬉しい。』
2007.2.1 キネマ旬報
2007.2上旬号
※フロントインタビュー 桐野夏生
『阪本さんは、敏子さんの芯みたいなものを的確に捕まえて、映画的に表現なさっている。ですから自分の原作というよりも、映画そのものを楽しみました。』
#映画や小説の「魂萌え!」の話は勿論のこと、阪本監督とのご縁や、翻訳の話などもありなかなか良い記事になっています。
2007.2.1 小説新潮
2007.2
※座談会 男の都合、女の決断
※江上剛×桐野夏生×阪本順治
『阪本 そもそも五十九歳っていうのは、『魂萌え!』をお書きになったときの桐野さんの実年齢からは、
     離れた年齢設定ですよね。
 江上 その時の自分の年齢ぐらいの人間が一番書きやすいのではないんですか。
 桐野 いや、五十台前半はまだ現役感が強いですから(笑)。今夫がボコンと死んでも、はいはい、
     次に行きましょう、みたいな感じがあるのではないかと思いました。
 阪本 年金なんかのことを言われても、まだ将来の話だと。あと、女性にとっては九という数字の意味も
     あるんでしょう。
 桐野 ありますね。六十というと、急におばあさんになっちゃう感じ。(略)』
2007.2.1 文藝春秋
2007.2
※葭の髄から 百十八
※ゴルフ場の風景 桐野夏生
『一生縁がないだろう、と思っていたゴルフを始めた。傲慢な思い込みを排さなければこれからは面白く生きられまい、と慌てて反省をした成果である。』
#最近始められたゴルフについてのエッセイ。面白いよ。
2007.1.22 婦人公論
2007.1.22
※特集 幸運に愛される女になる
※魂萌え!対談
※自立を決意したとき人生は輝き始める
※風吹ジュン×桐野夏生
『桐野 そう、"awaking"。どう訳されるんだろう、やっぱり魂という字が入っているから
     "soul burning"かなぁとかいろいろ想像していました。そうしたら”気づき”や”目覚め”
     という意味を持つ"awaking"という訳になっていて、なるほどと思いました。
 風吹 それを聞いたときに、「あ、気づきなんだ」って。その意味が腑に落ちたんです。
 桐野 テーマをきちんと捉えていると思います。明快ですよね。』

#「魂萌え!」の主演女優と原作者の対談
2007.1.1 小説新潮
2007.1月号
※新春エッセイ
※イジメ   桐野夏生
#家を新築した友人のお話です。
2007.1.1 オール読物
2007.1月号
※いろごと男性論
※小池真理子×桐野夏生
『桐野 (略)好きな男も実は一貫していて、年上とか年下じゃなくて、常に同級生ぐらいが好き。
 小池  それは「男と対等であれたい」ということの象徴的な現れなの?
 桐野  ものすごい年上や年下の人と付き合ったことがないから断言は出来ないけど、
      当たっているかも知れません(笑)。私は対等な関係じゃないと愛情は生まれないと
      信じているし、同じ世代で時代を共有していきたいという気持ちがある。
      そのほうが面白いじゃない?』
2007.1.11 女性セブン
2007.1.11号
※−事件多発の今−「母親を支えるもの」
※虐待、子殺し…目を覆いたくなる現実のなか、
  かっての”無私の愛”は失われてしまったのか。
  話題映画『魂萌え!』の原作者が語る−。
※特別インタビュー 桐野夏生
『敏子さんも彼女と同世代の女性たちも、これからも他人に対する愛情で生き抜いていくんでしょうね。それって一見損をしているように見えますが、実はいちばん精神的に豊かなことだと思うんです』

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