桐野タイトル

インタビュー・対談その他
2006年

雑誌等に掲載された桐野さん関連記事を集めています。
但し、単なる書評は除いています。
引用は偏見で選んでいますので、ご注意下さい。
全文を読まれることをお勧めします。

イ:インタビュー、エ:エッセイ、ト:トークショー、他:評論他、対:対談

発行 雑誌・新聞名 内容等
2006.12.01 青春と読書
2006.12
※対談 桐野夏生×佐野眞一
※フィクションとノンフィクションのあいだ
『佐野 (略)小説を読んでいると、主人公じゃなくてバイプレーヤーの魅力にひかれて読ん
     じゃうことがあるけど、書き手もそうでしょ、脇役に肩入れする。
 桐野 そうです。実は、主人公って、最後までどういう人間かわからない。だから周辺の
     人間を出来るだけ魅力的にしておくと、お互いが拮抗して、ようやく主人公が立ち上
     がってくる』

#対談の中で気になる発言が。書き下ろしとして予告されていた満州を舞台とした「楽土」がテーマとして捨てられたようである。楽しみにしていたのに残念。
佐野さんも甘粕正彦を書いているようだし、奇しくも林真理子さんが満州を舞台に連載(野生時代)を開始している。満州はやはり魅力的なのであろうか。
2006.11.26 作品「OUT」に関する議論
日時: 2006年11月26日(日)
場所: イタリア文化会館
主催: 東京イタリア人女性協会、お茶の水女子大学、イタリア文化会館

家庭内摩擦と社会的役割の中の女性のアイデンティティー
現代文学からみた女性の状況
作品「OUT」に関する議論

桐野 夏生(著者)
Elena GIANINI BELOTTI(作家)

司会:菅 聡子 (近代日本文学、お茶の水女子大学助教授)
司会:Laura TESTAVERDE (東京イタリア人女性協会)

#BELOTTIさんから桐野さんへの質問の形で議論が進められました。
 日本とイタリアの女性の問題ばかりでなく、 最後は作品を書く場所や時間、作品を書くにあたってプロットを決めるかまで話が及びました。BELOTTIさんも桐野さんと同様細かくプロットを決めないようです。
イタリアの女性司会者・TESTAVERDEさんの桐野評や質問が面白いなと思ったが、それについての回答の時間がありませんでした。
りゅう的にも、初めて同時通訳の会議。またイタリア文化会館も初めてで、良い経験できました。
2006.11.2 週刊新潮
2006.11.2号
※グラビア
※cafe カフェ
※二人のヒロイン
『主人公が持つイノセントな感じがぴたりと合う気がしました』
#東京国際映画祭での「魂萌え!」上映後の舞台裏、敏子役の風吹ジュンさんとお写りです。
舞台挨拶に立たれたのでしょうか。東京国際映画祭のHPの舞台挨拶の出演予定に桐野さんのお名前はなかったのですが…。
2006.11.1 キネマ旬報
2006.11上旬号
※小説から映画へ − 撮影現場からA
※「魂萌え!」
※阪本順治監督、女性映画を語る
#撮影現場で阪本監督とお写りです。吉祥寺で撮影が行われたようです。
奇しくも今日は2006.10.22。東京国際映画祭コンペティション部門に出品された本作が上映されている時間です。
2006.11.1 TV Japan
2006.11月号
※原作者の横顔 vol.11
※桐野夏生
※魂萌え!
『今回は逆に、読み手の心にすんなり入れるよう心掛けました。その意味で「魂萌え!」は私にとって特殊な作品と言えるかもしれません』
2006.10.21 毎日新聞 ※わいど ワイド
※魂萌え!ドラマ化
※本誌連載小説 NHKできょうから
『試写を見た桐野さんは「ドラマでは登場人物の感情が細かく表現されていて、心をときめかしながら見た。(略)」と話していた。』
#(略)の部分は、桐野さん注目の場面が出ています。ぜひ本紙でご確認ください。
2006.10.21 土曜スタジオパーク
NHK 14-15時
※特集”土曜ドラマ・魂萌え!”
※著者インタビュー
#小説の内容やタイトルの由来について語られています。
2006.10.14 スポーツ報知
2006.10.14
※NHK「魂萌え!」会見
#出演の高畑淳子、高橋惠子さんと会見に出席されたようで、三人で写真にお写りです。
桐野さんが一番年上のようですが、ずっと若く見えますし、二人の女優さんと並んでも全く遜色ありません。(と言うより、桐野さんのほうがきれいなんじゃないでしょうか)
2006.08.27 読売新聞
2006.08.27
※本よみうり堂
※「本気の本」 桐野夏生
『小説世界の「真実」が強烈であればあるほど、読者は冒され、作品は一人歩きを始める。』
2006.08.20 読売新聞
2006.08.20
※本よみうり堂
※「本気の本」 桐野夏生
私は現在、作家が私事を書くためにはどうしたらいいか、という実作上のテーマを抱えて、読書の旅を続けている。』
2006.08.13 読売新聞
2006.08.13
※本よみうり堂
※「本気の本」 桐野夏生
『真実を書くことができないという自覚があるからこそ、作家は自分を書く時、己の正直さを隠したいのである。』
#前回に続いてオートフィクションについて
2006.08.06 読売新聞
2006.08.06
※本よみうり堂
※「本気の本」 桐野夏生
『だが。『オートフィクション』を読み進んだ私は、「十八歳の著者」の迫力に絶句した。(中略)ここにいるのは、作者の金原さんのようでいて、すでに金原さんではない。小説的人物が小説の中で踊り狂っているのだ。』
#金原ひとみさんの『オートフィクション』(集英社)についての渾身のエッセイです。
2006.7.1 新潮
2006.7
※第19回三島由紀夫賞 受賞記念対談
※生命力溢れる廃墟
※古川日出男 桐野夏生
『古川  僕は、周りがレースから脱落するのを見るのは気持ちいいですよ。
 桐野  ああ、それは気持ちいいですよ(笑)。でも、このレースって、認識するかしないかでしかないのかもしれない。
      認識していない人もいますよね。
 古川  生きていくってことは基本的にレースなんですけどね。』
2006.5.9 毎日新聞
2006.5.9
※風吹さん主演で「魂萌え!」映画化
『会見で桐野さんは「豪華キャストで映画化されるとは思っていなかった。どうなるのか楽しみ」と話した。』
#桐野さんの小説「魂萌え!」が映画化されることになり、8日に東京都内で行われた製作発表の記者会見の模様を記事は伝えています。阪本順治監督、風吹ジュンさん、三田佳子さん、加藤治子さんと写真にお写りです。
#映画は2007年初春公開予定。インターネットからの情報では、
脚本・監督 阪本順治、風吹ジュン、三田佳子、加藤治子、豊川悦司、常盤貴子、田中哲司、寺尾聰と名実揃った俳優陣。音楽はcobaとの事です。
2006.5.1 オール読物
2006.5
※第86回オール読物新人賞発表
※選評
※知らない感情  桐野夏生
『誰も知らない感情を生き生きと書かねばならない。あるいは誰もが知っている感情を、別の角度から描写しなければならない。感情こそが、小説を遠くに運んでいく動力なのだ。』
2006.4.20 週刊文春
2006.4.20
※City Story 桐野夏生
※街物語
※その三  光る皿
『とまあ、そんな通り一遍の知識はもういい。私の興味は、街と砂漠の境目にあった。いったい、その境界線はどうなっているのか。』
2006.4.20 週刊文春
2006.4.13
※City Story 桐野夏生
※街物語
※その二  空間
『建築物によって演出された街は、生き物のように呼吸し、いずれは死をも迎えるだろう。バレエも必ず幕が下りるように。』
2006.4.13 週刊文春
2006.4.13
※City Story 桐野夏生
※街物語
※その一  街のネズミ
『だが、東京ほど広大で、街の見本のような街はどこにもない。』
2006.3.1 新潮
2006.3
※本
※ユニベルシテ
※桐野夏生
※『悲劇週間』 − 矢作俊彦
『悲劇の一週間を経験する中で、大學は詩人として生きることを選び取る。詩人とは、言葉だけを得る者ではない。散文を書き連ねる者でもない。「つよい心」を持って、「一瞬にして真実を見る者」のことである。』
2006.2.1
2006.2
※『おやすみ、こわい夢をみないように』刊行記念対談
※日常から非日常への扉とは?
※桐野夏生×角田光代
#角田さんは、アーヴィング、スティービン・キングと桐野さんが好きだとおっしゃっていますが、それが対談の中から良くわかりますね。
2006.2.1 オール読物
2006.2
※シリーズ「土地の記憶を歩く」E
※薩摩紀行  桐野夏生
※東シナ海を渡った人々
『土も思うようにはならず、灯も思うようにならない。それでも優れた作品を作っていくには、長い時間と試行錯誤の連続なのだろう。にしても、陶土とは思えない白薩摩の白さと硬質の輝きに驚く。これは本当に陶器なのか。』
2006.2.1 文藝
2006.spring
※特集 星野智幸
※桐野夏生・島田雅彦・藤野千夜・山田詠美からの43の質問
#桐野さんから星野さんへの10の質問とお答えが掲載されています。
2006.1.1 オール読物
2006.1
※新春恒例大アンケート
※作家・文化人102人が薦める「とっておきのお取寄せ250選」
※桐野夏生
#桐野さんお薦めの3品が紹介されています。詳しくは本で。
2006.1.1 小説すばる
2006.1
※グラビアで見る愛犬たち
※桐野夏生&カヌ
#戌年にちなんで、愛犬カヌちゃんとお写りです。
色紙のプレゼントもあります。
2006.1.1 小説新潮
2006.1
※新春エッセイ
※思い出というもの 桐野夏生
『子供時代の冬休みは、楽しみが限りなく継続している感があった。歳を取ることさえ、嬉しかった。』
#クリスマスから年末までにまつわる思い出と今とを書いておられます。
りゅうも子供のころは、冬休みが一番楽しみだったなぁ。
2006.1.6 ダ・ヴィンチ
2006.1
※「新・世界の神話」シリーズ記者会見レポート
※日本では桐野夏生氏の執筆が決定!
※特別寄稿
『実際、私の重要な作品には、黙っていても、関係する事象や人物が勝手に飛び込んでくる、という不思議なことが何回も起きた。』
#各国を代表する作家たちが、それぞれに選び語りなおした神話を同時刊行するという世界的な企画で桐野さんが日本での執筆が決定した事からの寄稿。桐野さんがどんな神話を語りなおすか楽しみである。
なお、本号には恒例のBook of the yearが掲載されており、桐野さん関係では、
ミステリー&エンターテインメント部門で「I'm sorry、mama.」が13位に、好きな女性作家部門で桐野さんが11位にランクインされています。

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