桐野タイトル

インタビュー・対談その他
2005年

雑誌等に掲載された桐野さん関連記事を集めています。
但し、単なる書評は除いています。
引用は偏見で選んでいますので、ご注意下さい。
全文を読まれることをお勧めします。

イ:インタビュー、エ:エッセイ、ト:トークショー、他:評論他、対:対談

発行 雑誌・新聞名 内容等
2005.12.1 小説新潮
2005.12
※第6回ホラーサスペンス大賞発表
※書評
※最後の詰め  桐野夏生
『小説という表現に酔った経験があれば、自ずと自分の作品にも酔わせる表現が見つかる』
#ホラーサスペンス大賞も今回で終了とのことである。(波田陽区風に)残念〜。
2005.12.1 オール読物 ※ブックトーク
※桐野夏生 『アンボス・ムンドス』
※読者を異世界に誘う挑発的な短編集
『作家になって十数年経ちますが、いまだに『短編の正しい書き方』はわかりません。だからこそ短編を書く、という試行錯誤はこれから続けて行きたいですね。』
2005.10.24 朝日新聞 ※文化
※人類の「新陳代謝」を直感
※連載小説「メタボラ」桐野夏生さんに聞く
『短いけれど、全体の紙面の中で非常に強い印象。この中で自分の小説をどう生かす結構難しいけど楽しみでもあります』
#「魂萌え!」以来の新聞連載。「すべての記憶を失った「僕」が、何かを求めて集まってきた、ひと癖もふた癖もある若者たちと出会う異色の群像劇」だそうである。今から楽しみである。
内容、タイトルの意味など詳細は新聞をご覧ください。
2005.12.1 CREA
2005.12
※CREA Culture
※Books AUTHOR’S TALK
※女たちの殺意をあぶり出した短編集
※桐野夏生「アンボス・ムンドス」
『かれらだけの全く違う国が徐々にできているような気がします』
#ニートにふれて
2005.11.1 週刊女性
2005.11.1
※泣ける 恋する ハラハラドキドキ
※『週女』特選 話題のエンタ
※著者に直撃! BOOK
※新刊『アンボス・ムンドス』が話題の桐野夏生さん
『一日一話ずつ読んでいただくと、毎日いろんな気分が味わえて楽しいかもしれませんね。』
2005.11.1 新潮
2005.11
※対談
※文学にとって<魂>とは何か
※桐野夏生 松浦理英子
『でも、エンターテインメント小説の世界では「魂」という言葉は今も生きているんですよ。帯の惹句として「魂を揺さぶる大傑作」などというのは珍しくありません。』
2005.11.1 文藝
2005.冬
※Book Reviee
※「LOVE」 古川日出男著
※書評 桐野夏生
2005.10.22 婦人公論
2005.10/22
※平成17年度「婦人公論文芸賞」発表
※受賞のことば  最後の一人
『だが、新聞連載という発表形式を考えると、ある人物の日常を丁寧に描くのは悪くない、と思った。日々のドラマとは、人に言うほどのことでもない、ささやかな違和感で成り立っているものだからだ。そして、その違和感こそが生きている実感なのだ。』
2005.9.28 小説新潮別冊
桐野夏生スペシャル
The COOL!
#桐野夏生さん初のムック
紀行、対談、書下ろし小説、未発表短編、セルフ・バイオグラフィー、ブビリオグラフィーの他、オマージュ小説など内容多彩です。

【書下ろし小説】『朋萌え!』  【スペシャル対談】矢作俊彦  【オマージュ小説】角田光代・津原泰水・古川日出男  【桐野夏生論】斎藤環・斎藤美奈子  【エッセイ】金原ひとみ・坂本順治・長島有・松浦英理子 他
2005.9.22 週刊文春
2005.9.22
※この人のスケジュール表
※婦人公論文芸賞を受賞  桐野夏生
『賞をいただいた三冊とも、装画がイラストレーターの水口理江子さんなんです。直木賞のあと苦しい時期がありましたが、水口さんが私の”福の神”かもしれませんね』
#新たな新聞連載の話や続々と出版される新刊のお話も出ています。
2005.9.7 読売新聞 ※顔
※第5回婦人公論文芸賞に決まった  桐野夏生さん
※「自分の禁じ手破りたくなる」
2005.9.1 文藝春秋
2005.9
※『柔らかな頬』/桐野夏生/を紀行する。
※メルセデスで訪ねる、芥川賞・直木賞の舞台。
※第13回 道央・道北
※『柔らかな頬』を語る
※心揺さぶられて  作家 桐野夏生
『大人たちは冒険を楽しんでいたのだろうが、私は、原野の広がりや、暗い森に一人怯えていた。札幌という大きな街を出れば、ほとんど行き交う車もない。ここは原生林や泥炭地に阻まれる危険な場所だ、と感じたのだ。』
#目次には載っていないから広告の企画であろうか。子供の頃住んでおられた北海道での思い出と『柔らかな頬』について書いておられます。
2005.7.1 週刊ポスト
2005.7.1号
※POST BOOK WONDERLAND
※著者に訊け   桐野夏生氏
※恋愛もセックスも−「老い」は「悟り」ではなく大胆に奔放になってゆくこと
『還暦を迎えたからといって急にワシといい始めるわけはなく、私は、僕は、俺はこう生きたいという願望を、まして老年には先送りできる先がない。子や孫がなんといおうと<とことん行きなさい>と』
2005.7.1 オール読物
2005.7
※第58回日本推理作家協会賞発表
※<短編部門・評論その他の部門> 選評
※真の愚直  桐野夏生
『物を書くということは、実は大変愚直な行為でもある。言葉を捜し、間違っていやしないかと何度も振り返る。出口が見えなくなって立ち止まってしまうことだってある。辛い仕事を全うするのは、執念しかない。』
2005.6.25 サイン会 ※啓文堂書店 開店30周年記念&「桐野夏生フェア」特別企画 サイン会
※啓文堂書店 府中店  15時〜
#「魂萌え!」のサイン本は丸善で買ってしまっていたし、ここで買うと3冊目になってしまうので、担当者の方には随分文句を言われましたが、「I’m sorry、mama.」と「残虐記」にサインして頂きました。(勿論どちらも既に購入済み)「沢山お買い上げありがとうございます」と桐野さんに言われ恐縮しております。ご迷惑をおかけしましたが、ありがとうございます。
桐野さんのサイン会に行ったのは5回目であるが、いつもどう話し掛けて良いか困ってしまいます。はい。
2005.6.30 小説トリッパー
2005.夏号
※創刊十周年記念エッセイ
※特集 この十年、作家と仕事
     1995→2005
※桐野夏生  花の名前
『とはいえ、不安は大いにあった。デビューしてまだ数年。初めての海外取材だったし、折角、海外まで行ったのに上手く書けずに失敗したらどうしよう、とそればかり気になった。』
#小説トリッパーに連載された「玉蘭」にまつわるお話を書いておられます。
2005.6..6 ダ・ヴィンチ
2005.6
※私の好きな角田作品
※桐野夏生 『草の巣』(『夜にかかる虹』所収)
2005.5.15 オール読物
2005.5
※第85回オール読物新人賞決定発表
※選評
※背後にあるもの  桐野夏生
『すべてうまくいっても、いかなくても、最後に小説の魅力を決定するのは、作者自身である。いかに隠そうとも作品から仄見える素顔。小説とは恐ろしい所業である。』
2005.5.19 女性セブン
2005.5.12・19
※女の”生”を考える
※それは喪失との戦い−老いと伴侶の死、
※最新刊『魂萌え!』で語りかけたこと
※桐野夏生 女ひとりの老後覚悟していますか
『まったくの造語ですが、肉体は衰えるけれど魂のほうはますます燃え盛るものだと思うんです。』
2005.5.5 週刊文春
2005.5.5・12
※文春図書館特別篇
※対談 桐野夏生×角田光代
※作家の中央線的日常
※しょぼさのなかに真実はある
『角田 誰かれ構わず絡みます?
 桐野 ま、一定の人間に。
 角田 私は彼氏に絡むんです。
 桐野 それ嫌われますよ。』

#飲み過ぎると絡み癖があるという話から。
2005.4.1 婦人公論
2005.4.7
※集中連載対談 男と女の間には@
※ゲスト桐野夏生×小池真理子
※恋の終わり、恋の予感
『小池  でも、夫とのある意味では、熱い時期あったんでしょう?
 桐野  いや、ただの仲良し。』

#小池真理子さんとはあまり親交ないのかと思っていましたが、結構仲良しなのが伝わってきます。アットホームな感じで面白いです。
2005.4.1 小説すばる
2005.4
※−特別寄稿−
※妄想帝国スペイン
※桐野夏生
『スペインに行く前から、本エッセイを「妄想帝国」と名付けていた。セルバンテスの『ドン・キホーテ』を読んで立出したからである。』
#8日間のスペイン旅行記。面白いです。
それにしてもスペインってこんなに治安が悪い国とは知らなかった。
2005.4.1 Voice
2005.4
※BOOKSTREET
※この著者に会いたい
※『白蛇教異端審問』 桐野夏生
『あの作品は、罪を犯した人間の内面への想像力ではなく、むしろ私自身の、娘を思う気持ちから湧き出したものでした。子供をもつということは、生まれたばかりの赤ん坊がいずれはしわだらけの老人になって死んでしまう、その限られた時間を一個産み出し、抱えるということ。それは重いことですよね。』
#「柔らかな頬」に触れて。
非常に面白い本なんだけど、「白蛇教異端審問」の紹介は意外と少ない。週刊現代に簡単な解説載っていた位じゃないでしょうか。「ミロ」シリーズの今後の展開についても触れられています。
2005.4.1
2005.4月号
※現代の主役  桐野夏生
※書くことは、自分への挑戦です
『重版がかからないとやっぱり責任を感じるわけです。もう敗退かなと思うこともありましたよ。自由に書けるのはいいけれど、売れることを期待されることは苦しいものです』 
#人気作家ゆえの苦悩だろうか。桐野さんは、直木賞のあと四作重版できずコケていると言っておられますが、この四作はどれも捨てがたい。
2005.3.1 小説すばる
2005.3
※編集部へのポストカードVOL.30
※遅れてきた編集部へのボストカード
※キューバから   桐野夏生
#小説すばる編集部に宛てたはがきだが、自筆のはがきが雑誌に載るのは初めてではないでしょうか。
多分キューバ革命時の写真を使った絵葉書だが、ひどく汚れ痛んでいる。「運送中に誤って破棄され」と成田国際空港郵便局の付箋がある。7月に投函され11月にようやく日本に着いている。
2005.2.24 女性セブン ※<特別インタビュー>
※最新小説『I’m sorry,mama.』で描いた欲望と「ドンキの女」
※「40代の女の人がおかしくなっていると思う」  桐野夏生
『その靴は、看護婦やホテルのメイドを連想させる。”制服”感のあるもので、そこから”匿名性”の高い職業というのが浮かんできて、物語が生まれました』
#アイ子誕生のきっかけを問われて。
朝ごはん食べていたら姉からの電話。何かと思ったら桐野さん情報でした。ありがたい。ありがたい。
記事の中に「このパソコンで魅力的な”怪物”が次々生み出される」とのキャプションがある。桐野さんは怪物ばかり書いてきた訳じゃないんだけどなあ。
2005.2.17 週刊文春 ※この人のスケジュール表
※桐野夏生
※トークショーとエッセイ
『あまりプライベートなことを話す機会がないので、今回は思いもよらない質問に照れたり、息を呑んだりするする私をお見せできるかもしれません』
#こういうのを読むとファンとしては是非行きたいのだけれども、平日でのトークショー開催は地方に住む人間にはとても厳しいものが有ります。休日、祭日での開催を切望します。(プンプン)
2005.1.1 本の話
2005.1月号
※<特集>桐野夏生の衝撃
※インタビュー 強い虚構は現実と拮抗しうる
※桐野夏生
『桐野夏生という一人の人間の経験がアトランダムにあって、どこかでパズルがうまくはまる瞬間があるんです。』
#虚構を作り上げていくときに、リアリティを失わないものをどうやって作り上げていくのか、を問われて。
このインタピューはとても面白い。
「柔らかな頬」の最初の原稿での犯人を桐野さんがはっきりと言っておられます。これも衝撃でした。
※<特集>桐野夏生の衝撃
※私の好きな男  桐野夏生
#ホテルオークラでの講演抄録
※<特集>桐野夏生の衝撃
キューバ旅行同行記
※<特集>桐野夏生の衝撃
※桐野夏生 著作年譜
2005.2.1 ダ・ヴィンチ
2005.2月号
※ヒットの予感
※『I’m sorry、mama.』
※桐野夏生
※21世紀の日本を震撼させた「グロテスク三部作」、ここに完結
『アイ子は欲望が薄いんですよ、ほんとうに。だからとても書きにくかった。』
2005.1.18・25 女性自身
2005.1.18・25合併号
※BOOK interview
※桐野夏生
※「子どもたちを犯罪から守るのは『想像力』。感情を言語化する力を養って欲しい」
『でも、今回の小説はそれほど売れないんじゃないか、と思っていたんです』
#姉からの情報で掲載できました。サンキュー。
#このインタビュー記事を書いている品川裕香記者はこう評しています。
「不条理な現実社会に対抗するには己の想像力を鍛えることしかない。ならば一級のエンタテイメントである桐野作品は、最高の思考鍛錬の場でもある。」
#姉からの情報で「い」が抜けていました。お詫びして訂正させて頂きます。
2005.1.13 週刊文春 ※文春図書館
※著者は語る
※桐野夏生「I’m sorry、mama.」
『未曾有の恐ろしい時代にあって、小説に何ができるだろう、ということを今、考えているところです。』
2005.1.4 朝日新聞 ※私たちがいる所@ 戦後60年から
※桐野夏生
※「中流」家庭の階層分断
2005.1.1 オール読物
2005.1
※私の好きな男
※谷崎潤一郎と伊藤整
※桐野夏生
#ホテルオークラ東京での特別講演会「私の好きな男」を再構成したもの。
※新年特別企画
※作家・文化人が薦める「新日本百景」
※桐野夏生
※東邦亜鉛精錬所・安中市(群馬県)
2005.1.1 小説新潮
2005.1
※新春随想
※譲渡というドラマ
※桐野夏生
『余談だか、谷崎は姉妹の大勢いる女が殊の外好きなのかもしれない。』
#ホテルオークラ東京での特別講演会でも話しておられた谷崎潤一郎と佐藤春夫の間の「妻譲渡事件」について書いておられます。
2005.1.1 小説現代
2005.1
※風貌への追憶U
※向田邦子
※桐野夏生
『そう、向田邦子は天才だった。』
#今は亡き7人の名作家達へのオマージュ。桐野さんは向田邦子さんを書いておられます。
2005.1.1 小説すばる
2005.1
※グラビア
※集英社文芸賞
※熱く長い夜 スペシャルレポート
#柴田練三郎賞の授賞式・祝賀パーティー、二次会の様子が報告されています。
※祝!柴田練三郎賞受賞特別対談
※作家と文学賞のフシギな関係
※大沢在昌 VS 桐野夏生
『桐野 落ちたショックで、もう書けないほど落ち込んだのが、すばる文学賞。ド素人     の私に突然編集者という人種から電話があって、すごく嬉しかった。発表前     日から緊張して眠れなかった。』
#堂々4ページのグラビア付。大沢氏にしてデビュー10年でやっと「新宿鮫」というから作家の世界も厳しい。

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