桐野タイトル

インタビュー・対談その他
2004年

雑誌等に掲載された桐野さん関連記事を集めています。
但し、単なる書評は除いています。
引用は偏見で選んでいますので、ご注意下さい。
全文を読まれることをお勧めします。

イ:インタビュー、エ:エッセイ、ト:トークショー、他:評論他、対:対談

発行 雑誌・新聞名 内容等
2005.1.1 オール読物
2005.1
※私の好きな男
※谷崎潤一郎と伊藤整
※桐野夏生
#ホテルオークラ東京での特別講演会「私の好きな男」を再構成したもの。
※新年特別企画
※作家・文化人が薦める「新日本百景」
※桐野夏生
※東邦亜鉛精錬所・安中市(群馬県)
2005.1.1 小説新潮
2005.1
※新春随想
※譲渡というドラマ
※桐野夏生
『余談だか、谷崎は姉妹の大勢いる女が殊の外好きなのかもしれない。』
#ホテルオークラ東京での特別講演会でも話しておられた谷崎潤一郎と佐藤春夫の間の「妻譲渡事件」について書いておられます。
2005.1.1 小説現代
2005.1
※風貌への追憶U
※向田邦子
※桐野夏生
『そう、向田邦子は天才だった。』
#今は亡き7人の名作家達へのオマージュ。桐野さんは向田邦子さんを書いておられます。
2005.1.1 小説すばる
2005.1
※グラビア
※集英社文芸賞
※熱く長い夜 スペシャルレポート
#柴田練三郎賞の授賞式・祝賀パーティー、二次会の様子が報告されています。
※祝!柴田練三郎賞受賞特別対談
※作家と文学賞のフシギな関係
※大沢在昌 VS 桐野夏生
『桐野 落ちたショックで、もう書けないほど落ち込んだのが、すばる文学賞。ド素人     の私に突然編集者という人種から電話があって、すごく嬉しかった。発表前     日から緊張して眠れなかった。』
#堂々4ページのグラビア付。大沢氏にしてデビュー10年でやっと「新宿鮫」というから作家の世界も厳しい。
2004.12.19 サンデー毎日
2004.12.19
※グラビア
※「エイボン アワーズ・トゥ・ウィメン2004」発表
#「エイボン アワーズ・トゥ・ウィメン2004」受賞者記者会見の模様が掲載されています。着物姿でお写りです。
2004.12.2 週刊文春
2004.12.2
※この人のスケジュール表
※受賞続きの秋
※桐野夏生
『ありがたいことに、副賞賞金と同じ額を寄付できるので、自閉症の子供たちの学校に寄付させてもらいました』
#桐野さんが、社会的に有意義な活動をしている女性たちを表彰する「エイボン アワーズ・トゥ・ウィメン」のエイボン芸術賞に選ばれたそうです。おめでとうございます。
その他これからの仕事の予定等についても述べられています。
2004.12.1 青春と読書
2004.12
※対談 桐野夏生 VS. 斎藤環
※想像は現実である
『斎藤 男性はどうしてもペニスの呪縛から逃れられないので、結局キャラ萌えとか     いっても実際にセックスした奴が一番偉いというヒエラルキーがあるんです     。
 桐野  そうすると、数が一番多いのが一番偉いことになりますね。
 斎藤  たくさん経験するということはたくさん所有することですから。』

#特別講演会で桐野さんが話しておられた「ひきこもり」研究の第一人者・斎藤環さんとの対談。
2004.12.1 小説新潮
2004.12号
※第5回ホラーサスペンス大賞発表
※選評
※関係小説 桐野夏生
2004.12.1 小説すばる
5004.12
※グラビア 
※決定!平成16年度集英社文芸賞 受賞者たちの素顔
※桐野夏生『残虐記』 
※時代と性を描き、世界からも注目
※第17回柴田練三郎賞決定発表
※『残虐記』(新潮社刊) 桐野夏生
※受賞の言葉
『栄えある柴田練三郎賞を賜り、望外の喜びである。』
2004.11.20 講演会 ※ホテルオークラ東京・文藝春秋 特別講演会
※テーマ「私の好きな男」
※ホテルオークラ 曙の間(別館地下2階)
#斎藤環さんとの対談からヒントを得た男の「所有欲」をキーにして、テキストとした伊藤整、谷崎潤一郎の作品を解説されています。
又、質問コーナーでは「今興味がある題材」として、@若者達の変化(フリーターやニートの存在)A石器捏造B満州建国を挙げておられました。
#桐野さんは学生時代、「関西弁にこまされそうで谷崎は読めなかった」と言っておられましたが、名言。
聞きやすい上、桐野さんの読み方や資料調査の片鱗が窺がえてとても面白かったです。一緒に行った姉は、もう一度伊藤整、谷崎潤一郎が読みたくなったと言っていました。とても魅力的な分かりやすい講演だったと思います。
#本講演の内容は、「オール読物」2005年1月号に掲載されています。
読み返してみると
2004.11.10 朝日新聞
2004.11.10
※文芸の風
※第一部 女性作家たち  4
※桐野夏生
※思いこみを壊しながら荒野を飛ぶ
『事件の原因はよく情痴とか借金苦とか報道されるが、それは、いわば感情の記号化。私は記号の中身に興味がある』
2004.10.1 小説すばる
2004.10
※グラビアで見る 小説すばる新人賞〜直木賞 7年の歩み
※熊谷達也スペシャル@
※受賞パーティーの夜
#熊谷達也氏との談笑の様子お写りです。
2004.8.15 ミステリマガジン
2004.9
※アメリカ探偵賞クラブ賞特集
※『OUT』という名の運命
※桐野夏生
『「これからどうしますか」と問われ、「別の小説を書きます」と意地で答えた。この時、『OUT』の構想が生まれた。行き場のない中年女たちの小説を書こう、と。行き場のない中年女とは、まさしく自分のことだった。』
#「OUT」の栄光と挫折。まさに「OUT」誕生秘話。りゅうは3度読み返し、3度涙した。
2004.7.1 オール読物
2004.7
※第57回日本推理作家協会賞発表
※<短篇部門・評論その他の部門>
※選評  桐野夏生
『しかし、反論がいくらでも用意できるミステリというのは、滅茶苦茶で面白くもある。私は嫌いではない。』
2004.7.1 文藝春秋
2004.7
※グラビア
※日本の顔 桐野夏生
『「世界は存外フェアだと知った」と顔がほころぶ。』
#エドガー賞授賞式やニューヨークでのお写真、日本推理作家協会賞選考会でのお写真、ビリヤードのお写真など満載です。でも今年は確か「ダーツ」だったような…?
2004.6.10 テレビ朝日
徹子の部屋
※テレビ朝日 「徹子の部屋」
『黒柳 「高野さんにお会いになるとおかしくないですか?」
 桐野 「もうお会いできないですね。恥ずかしくって。」』

#久しぶりのテレビご出演です。会話は、岩波ホールにお勤めの頃のエピソードから。
エドガー賞の受賞式などを話をメインに、子供の頃から就職された頃の話、「万年初版作家」の頃のお話もされていました。エドガー賞授賞式やお若い頃のお写真も出ていました。テレビは苦手と聞いておりましたが、落ち着いて丁寧にお話されていました。グー。
それにしても、黒柳徹子って早口でぺらぺら喋るんだね。落ち着いて聞いていられなかった。
2004.5.30 文藝別冊
総特集
林芙美子
※エッセイ
※放浪母子 桐野夏生
#林芙美子の姿が浮かんできそうな、よく出来たエッセイ。
本そのものも小林秀雄や川端康成などの対談もあり面白い。
2004.6.1 小説現代
2004.6
※グラビア
※桐野夏生氏、エドガー賞授賞式へ
#エドガー賞授賞式のスナップと記事掲載。桐野さんのインタビューはありません。
会いたいと言っておられたイアン・ランキンともお写りです。
でも、この写真は…。他に写真なかったのでしょうか。せめて読売新聞の写真並にして頂きたいものです。
2004.6.1 野生時代
2004.6
VOL.6
※自作にBGM  桐野夏生さん
※「残虐記」
『その中で選んだこの「Doo-Bop」は、彼の遺作。91年の作品ですが、すでにラップをとりいれているのがすごいし、アディクト感を発散しているケモノみたいなマイルスの魅力をたっぷり味わえるアルバムです。』
2004.5.6 週刊文春
2004.4.29・
5.6号
※女流恐怖対談
※林真理子×桐野夏生
※女は怪物?それとも鬼?
『林   「グロテスク」のポスターの写真もいいですね。すごくきれいだった。あの構図もカッコよくて。
 桐野 たくさんのコンピュータ処理をしてもらいましたから、そのお蔭では。』
2004.5.6 ぴあ
2004.5.6
※BOOK COMIC
※桐野夏生
※複雑に”真実”が絡み合う壮絶な物語
※残虐紀
『真実じゃなくても豊で面白いことがある。そういうものが小説の芯になるのだと思います。』
2004.5.6 ダ・ヴィンチ
2004.5月号
※ヒットの予感
※桐野夏生『残虐記』
※ゆるさない。加害者が吐いたこの謎に引きずられ、書いたようなものです。
『改稿中にこの題では”足らん、パンチに欠ける”と』
『これはもう、改稿というより、改編でしたね。劇的に変わりました。』

#単行本化にあたり、タイトルと形式を変えたことに触れて。
2004.5.5 読売新聞 ※顔
※エドガー賞に再挑戦を期す 桐野夏生さん
『「この場に出席できただけで幸せ。ロングドレスを着たのも初めてで楽しくて……」。M・H・クラークら米英の大作家が並ぶ大舞台でも、目をひく堂々たる美しさ。』
#エドガー賞授賞式の時のニュースを見逃したので、この記事で初めてドレス姿を拝見させていただきました。
とてもお綺麗です。
2004.5.4 朝日新聞 ※文化
※米国「エドガー賞」授賞式・現地報告
『日本のエンターテインメント小説に一度門戸が開かれれば、読者が定着してくれると思います。「グロテスク」など、これからも翻訳は進めていきたい。』
#エドガー賞受賞式レポート。授賞式の様子というより、米国市場での日本小説の現況、今回のノミネートの意義や今後について報告されています。
2004.5.4 北日本新聞 ※コラム
※天地人
#北日本新聞のコラムに「OUT」が取り上げられています。
桐野さんのコメントは、授賞式のものと同じです。
2004.5.1 北陸中日新聞 ※エドガー賞
※「OUT」惜しくも”アウト”
※桐野夏生さん賞逃す
『桐野夏生さんは二十九日夜、エドガー賞授賞式が行なわれたニューヨークのホテルで記者会見し「残念な結果になったが、ちょっと無理かなと思っていた。また候補に挙がるようなことがあればよろしくお願いしたい」と語った。』
#とても残念であるが、授賞式の記事で。
毎日新聞、北日本新聞他でも記事に取りあげられています。
2004.5.4 日経エンタティンメント
2004.5月号
※世界が認めた日本の文学作家
※インタビュー 桐野夏生
※日本の小さな階級差やひずみに海外の人は驚いたようです
『まず英訳の話をいただいたときに、「OUT」と「柔らかな頬」はストーリーが強くて論理的だから海外で受け入れられるかもしれない、出しませんか、と言われました。英語からほかの言語に訳されることが多いので、聞いた時は興奮しました。』
#この記事を読むと、いかにエドガー賞候補がすごいのかよく分かります。
ノミネートの翌日から、取材でシチリアに行かれた様です。
2004.5.1
2004.5月号
新創刊
創刊80周年記念号
※特別紀行
※シチリア、その洗練された魂
『快晴。早朝、ホテルの部屋からエトナ山を眺める。まだ明けきらぬバラ色の空に、冠雪したエトナ山がくっきりと浮かび、噴煙がひと筋。本当に美しい。』
#シチリアってこんな所だったのかと大変納得。紀行文も面白いが、写真も多くてとても綺麗。5泊6日の楽しい旅の様子が伝わってきて、一度行って見たくなりました。旅は良いなぁ。
2004.4.2 週刊ポスト
2004.4.2号
※グラビア W.People P.
※日本人として初めて米エドガー賞にノミネート
※桐野夏生
『寝耳に水でした。編集者の方から携帯メールでノミネートされたと知らされたんですが、何のことかさっぱりわからなくて「賞金は出るんですか?」なんて聞いてしまいました』
2004.4.2 週刊朝日
2004.4.2号
※週刊図書館  ひと
※欠落をもった人間に見える世界
※桐野夏生 『残虐記』
『考え始めると誰がどんな嘘をついているかわからなくなる。ヘンなものを書いてしまったんですね。』
2004.4.15 文藝ポスト
2004.春号
Vol.24
※文ポス・ブック・ブリーフィング
※インタビュー 桐野夏生『残虐記』
『私は事件という亀裂に覗く人間の姿を、裂け目をさらに開いて見るというようなことをやっているだけで、事件そのものに興味はない。』
#「残虐記」の内容やタイトルの由来など、「残虐記」がよく分かります。
2004.4.1 新潮
2004.4月号
※対談 「残虐な世界の言葉」
※桐野夏生 松浦英理子
『松浦 いや、「言葉の野獣」と呼びたい感じがします。これは美しくて賢い野獣ですよ。
 桐野 有難うございます(笑)。』

#『残虐記』から始まって、桐野さんのおやじギャグまで話は弾む。
引用は「私も先生をゆるさないと思います。」という一文を桐野さんが自然に書いたことについての松浦さんのコメント。作家同士の対談は本当に話が深くって面白いです。
2004.3.4 毎日新聞 ※文化 批評と表現
※桐野夏生さんの『OUT』
※米欧で人気急上昇エドガー賞候補に
『「7年前に日本で刊行された時は、『反社会的だ』などの批判もありました。…日本の文化を受け入れる土壌がこの7年の間にできあがりつつあったところに、自分たちにも共感できるテーマが描かれているので、興味を持って読んでいただけたのだと思います」と感想を語っている。』
#さすが現在「魂萌え!」連載中の毎日新聞。エドガー賞の内容と過去の受賞者や米国の「OUT」評なども丁寧に紹介しています。グー。
2004.2.21 読売新聞 ※土曜コラム
※桐野夏生、欧米で評価  エドガー賞ノミネート
『桐野さんは、「海外メティアの取材も多く、日本の見えない階層や抑圧された女性の姿が分かるとの意見が多かった。(略)」と反響に驚く。』
2004.2.1 小説すばる
2004.2月号
※小すば恒例!グラビアスペシャル
※2004、私はこれを××する!
※桐野夏生「ダーツ」
『ビリヤードに行って待ち時間をつぶすために、お店にあったダーツをやったのが最初にハマったきっかけかな』
#鈴木光司、篠田節子、古川日出男、谷村志穂、室井佑月、嶽本野ばら氏らとともに今年の抱負を語っておられます。
桐野さんの決意は「ダーツ」。フォロースローもとても華麗です。
2004.1.1 小説新潮
2004.1月号
※新春特別随想
※志願者
※桐野夏生
『いったい誰が志願するのだろう、と私は周囲を見回してしまった。申し訳ないが、たった一万円で席を譲り、三時間後の次の便を待つ奇特な人がいるのだろうかと思ったのである。』

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