桐野タイトル

インタビュー・対談その他
2002年

雑誌等に掲載された桐野さん関連記事を集めています。
但し、単なる書評は除いています。
引用は偏見で選んでいますので、ご注意下さい。
全文を読まれることをお勧めします。

イ:インタビュー、エ:エッセイ、ト:トークショー、他:評論他、対:対談

発行 雑誌・新聞名 内容等
2002年12月8日 北日本新聞 ※負の世界を漂う女の姿
※「ダーク」の桐野夏生さん
#内容は、2002年12月8日富山新聞インタビューに同じ
2002年12月8日 富山新聞 ※負の世界を漂う女の姿
※「ダーク」の桐野夏生さん
※ミロと心地よい関係に
『この、どこか怪物のような個性が触媒になって周りの人間を変えていき、人間の奥底にうごめく混沌とした世界をより深めることができたような気がする。』#久恵について言及して
『テーマ性が最初にあるほかの小説と比べ、このシリーズはミロが過去を引きずりながら生きてゆく総合小説のような形。今後も、ミロがさまざまな経験を重ねる『ミロの物語』シリーズとして続けていきたい。』
2002年12月1日 小説現代
2002.12
※スペシャル・インタビュー
※ストイシズムは女を救えない  桐野夏生
『「天使に見捨てられた夜」は、私の好みが出ていると思います。前半と後半が捩れていく。「天使に見捨てられた夜」は自分の小説という感じがする。』
『「ダーク」は裏ミロの久恵と友部の物語であるかも知れません。』
『ストイックに男の美学なんて言って、背を向けて女から去っていくなんて、そりゃあカッコいいけどさあ、女は幸せにならないよ。』
#桐野ファン必読のインタビュー。
 気に入ったフレーズを引用させて頂きましたが、一読されることを切望します。
2002年12月1日 小説新潮
2002.12
※第3回ホラーサスペンス大賞発表
 選評 桐野夏生
『本当の「陰惨」であることとは、家族の崩壊というよりはこの発見を描くことであり、その残酷さが恐いのではなく、残酷な個人が存在することが恐怖だということを主張していくことである。』 
2002年12月1日 オール読物
2002.12
※ブックトーク 桐野夏生 『ダーク』
『もう、ミロと私が同一視されることも、なんとも思いません。この小説は人間関係の中に突き進む勇気を書いたつもりです。』
#実はりゅうも「ミロ・イコール・桐野夏生」と思っていた1人。(ごめんなさい)
 この力強いお言葉に感激しました。
2002年12月1日 文藝春秋
2002.12
※文藝春秋 葭の髄から 
  小説的な人  桐野夏生
『ところが帰国してみると、最も印象的なのはハルビンのHさんなのである。にこりともせずに自分の話だけする。あの奇妙な表情。己の苦しかった半生を語ってやまない人。やや虚言めいた感のある、真偽のつかない話。あの人はいったい何者だったのだろう。もしかすると、Hさんみたいな人が真に小説的なのだろうな、と思うのである。』
#中国北東部を取材旅行されたときの、中国人のガイドさんについて語っておられます。
2002年11月30日 週刊現代 ※インタビューシリーズ「私の好きな唄」
※桐野夏生
※『抱しめたい』でビートルズにハマッた中学時代。でも武道館コンサートで豆粒みたいな本物を見て醒めた。
『クレージー・キャッツも流行っていて、「スーダラ節」もよく教室で歌っていました。もちろん振りつきで。イメージと違う?そうかしら、アハハ。』
#国立国会図書館のインターネット検索でこの記事を見つけました。
振りつきの「スータラ節」は想像するとちょっと楽しい。まさに桐野さんの音楽史。キャッスル&ゲイツのオッカケをしていたことやジャズ喫茶でバイトしていた頃の話もあり、音楽を通して語られる青春日記ってとこでしょうか。平山三紀の「真夏の出来事」もお好きとか。りゅうもこの曲は大好きです。
2002年11月5日 日本テレビ
ズームイン・スーパー
※「OUT」原作者 桐野夏生さんの意外な素顔
「眺めてウフフって感じ。可愛いと思うんですよ」
サイン会の様子が紹介され、公開中の「OUT」や桐野さんの略歴も紹介がされていました。
さて、ここで問題です。桐野さんの事務所を訪れたレポーターが見つけた、桐野さんの創作活動に欠かせないグッズとは?(桐野さんが言った一言がヒントです)
2002年11月4日 ダーク刊行記念サイン会 ※「ダーク」刊行記念サイン会   紀伊国屋書店 新宿本店
 (11月6日 紀伊国屋書店 梅田本店)
#テレビカメラが来ていて、インタビューもしていました。でも、あまりの人の多さにビックリ。りゅうが行ったサイン会では最高の人出でした。これも桐野人気、ミロ人気なのでしょうか。いつもだったら、気軽に写真なんかも撮って下さるんだけど、今回はなし。またあまりの人の多さに、いつもはメッセージもその場で読んで下さるんだけど、今回はただただ名前を書くだけに見られてるだけ、って感じでした。
桐野さん、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
2002年11月1日 公告 朝日新聞
読売新聞
※「ダーク」刊行公告  サイン会情報もあります
「ミロはもっと強くなるからさ  桐野夏生」
2002年11月1日 文藝春秋 ※グラビア
わたしの映画スタア 桐野夏生
北大路欣也
「人一倍強い欲望の所在を漂わせつつ、その心の真実は読めない「現代青年」。北大路欣也以外に、そういう役が似合う役者を私は知らない。」
2002年10月19日 映画「OUT」
パンフレット
※原作者 桐野夏生
「書き終えて六年立った今でも、私は闇の先に光明を見出せていない。テレビドラマになり、演劇になり、そして今回、映画になる。フィクションを書いた著者としては嬉しい限りだが、たとえどんな表現物になっても、私は彼女たちと共に旅をし、光を探している。だから映画のラストシーンは嬉しい。生き残れ、といつも思う。」
2002年9月12日 週刊文春 ※グラビア
日本推理作家協会
逢坂剛、北方謙三、大沢在昌、山田正紀、桐野夏生、我孫子武丸ら人気ミステリー作家が<山崎蒸溜所>でブレンドを競い合う!
謎の物語は、”日本のウイスキーのふるさと”で生まれる
「ウイスキーは小説にも似て、心を解き放ってくれます。
−桐野夏生」

#3ページのグラビアで、「ウイスキー&ミステリー」を大特集。
2002年9月1日 オール読物
9月号
※完全保存版 直木賞「受賞の言葉」集成U
※第百二十一回(平成十一年上期) 「柔らかな頬」
#スピーチ時の写真付。
直木賞受賞発表のとき掲載されていたものですが、写真はあったかな?
2002年8月9日 週刊ポスト ※グラビア 人気推理作家たちがブレンドした
        ミステリーな「ウイスキー」
『直木賞を受賞した時みたいに嬉しい!自分のウイスキーが樽詰されて感激』
#当日参加された他の男性作家の方々とご一緒にお写りです。
このウイスキー是非欲しいものです。
2002年7月25日 週刊文春 ※グラビア 桐野夏生氏がブレンドした謎2002
『今の大人の女性たちは、こういう重厚でピリッと辛い、成熟度のある味わいを求めているってことに気付いてほしいですね』
♯日本推理作家協会オリジナルウイスキーのチーフブレンダーに、並み居る強豪を押さえて桐野さんが選ばれたそうです。ブレンドで目指したイメージは”ダークエンジェル”。このウイスキーって市販されるのでしょうか。
2002年7月1日 オール読物
7月号
※日本推理作家協会賞  選評
※小説は愚直
『優れた小説とは、実は鈍重で愚直なものだ。読了するには時間がかかるし、主義主張が明確に書かれている訳ではないから、早く正解を知りたい者には苛立ちの種、あるいは不満を感じさせるものであろう。だが、小説という表現でしか探り当てることの出来ない真実もまた存在する。そのことを肝に銘じて仕事をしていこうとつくづく思い知らされた、実りある選考会だった。』
2002年6月20日 オコナー短編集 
文庫本 帯
※オコナー短編集 新潮文庫 帯
137ページ目の一行が、心に突き刺さりました。 桐野夏生
『「あんたの木の足がくっついているところを見せてくれ」
オコナーは宗教によってもたらされる甘い夢を砕き、人種差別、犯罪、貧困といったアメリカ南部の闇の暗さを暴いて見せた。おそらくオコナーは、小説によって切り裂いた現実の中に、本物の神の姿を見出したのだ。』
2002年6月14日 IN☆POKET6月号

IN☆POKET特別増刊
※ロング・インタビュー 桐野夏生  聞き手/藤本由香里
※『OUT』創作極秘話を語り尽くす
『当人は、伏線のつもりで書いていないから(笑)。「え、伏線だったの」という感じですね。いつか読書会に呼ばれて行ったときも、「この伏線はどうなったんだ」とか言われて、あ、伏線だったんだ、って自分がびっくりしたという(笑)。』
#雅子が投げ捨て、カズオが拾うカギに話が及んで。
IN・POKET6月号も、IN・POKET特別増刊もインタビュー内容は全く同じ。紙質は圧倒的に特別増刊の勝ちです。IN・POKET特別増刊は、「ご自由にお持ち帰りください」版。桐野さんのお写真豪華5枚も綺麗で、映画「OUT」の案内もあって、これで無料。講談社の「OUT」にかける意気込みが感じられて、感無量です。
2002年6月1日 小説新潮
6月号
※私の名画ベスト5
『ちなみに『仁義なき戦い』はどれも好きだけど、特に死闘篇は千葉真一の「大友勝利」が最高です。』
#1位に「マルホランド・ドライブ」、2位に「地獄の黙示録」をあげておられます。
今年になって、ベスト5の順位が大幅に変動したそうです。
詳細は、小説新潮でご確認下さい。
2002年
4月11日
週刊文春 ※グラビア 桐野夏生さんが自身原作映画「OUT」に陣中見舞い
『原田美枝子さんは私のイメージする主人公・雅子よりも若くて綺麗に演じていらっしゃるし、倍賞さんは迫力があってかっこいい。』
※原田美枝子さん、倍賞美津子さん、室井滋さん、西田尚美さんの4人の女優さんたちと監督の平山秀行さんとお写りです。
2002年
4月1日
小説現代 ロング・インタビュー
※宗教学者のオトシマエ 島田裕巳 聞き手桐野夏生
『教祖がいて、自分の得たものを人に伝える時ってやっぱり言葉ですよね。宗教団体が大きくなる時って、言葉を得た時。例えば、『聖書』のようなものだと思うんです。しかし、教祖がいてその周りに信者がいた時に、どうやって伝えるか、それが私はよくわからないんです。だから、それがもしかすると宗教的体験というものを得る訓練かもしれないですよね。』
2002年
2月13日
OUT
バンフレット
自転車キンクリートSTORE 「OUT」パンフレット
※象徴という描写
『そして、雅子役の久世星佳さんがダウンジャケットを着て現れた時、私はまたも衝撃を受けた。「雅子ってこういう人だったんだ」と納得したからだ。不思議なことだが、自分で書いた癖に、作家は登場人物の姿形が思い浮かばない。どんな人物なのかを想像しながら書いているせいだろう。だか、舞台上に雅子がいるのである。初めて生身の雅子と出会った私は興奮して行方を追い、雅子の言葉を噛み締めた。』
2002年
2月1日

2月号
《ホラーサスペンス大賞特別賞受賞》春口裕子『火群の館』
無意識
『秀やマンションの住人たちが類型的だの、白日夢が合理的に説明できない、と非難するのは簡単だ。そんなことより、作者が無意識にこの物語を書いたのだとすれば、愉快である。なぜなら、この作品には、実は作品全体が主人公の大いなる幻想かもしれない、と思わせる恐ろしさがあるからだ。それが小説なのだと、私は思う。』
2002年
2月1日
オール読物
2月号
※新春特別随想
一線を越える  桐野夏生
『私にはそんな因果などどうでもよいのだ。Mが一線を越えたときの心情と、目に映るものを知りたいのだが、そのことには検事も弁護士も触れようとしない。おそらく、Mの心理自体が裁きの対象ではないからだろう。罪とは、犯した行いに対するものなのである。だとすれば、小説の仕事は裁判には決して現れない、別の秘密を暴くことになる。』
#法廷に足を運んでおられるようで、その感想を述べておられます。
2002年
1月1日
週刊文春
1月3日・10日合併号
※わたしが繰り返し読む三冊
桐野夏生
@林芙美子『浮雲』 Aフラナリー・オコナー『オコナー短編集』
B三島由紀夫『真夏の死』

『私が繰り返して読む本は短編集が多い。…(中略)…林芙美子の『浮雲』だけが長編。字面に浮き上がってくる女の荒涼は、私の首を常に締め付ける幻の首飾りだ。』
2002年
1月1日
小説すばる
2002年1月号
※2002年グラビアスペシャル
 ペットと謹賀新年
 桐野夏生と犬

『名前はナイジェリアのサッカー選手にちなんで。ブリーダーさんの所で出会った瞬間に一目惚れした、三色の毛並みがチャームポイント。』
#愛犬「カヌ」ちゃんとお写りです。
もう2年以上前になりますが、桐野さんには、このカヌちゃんを「私の趣味 犬とお散歩」という素敵なエッセイに書いておられます。

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