短編年表(ミステリィ集などの単行本収録作のみ)
タイトル | 著者名 | 掲載単行本 | 初出雑誌名 | 内容等 |
グレーテスト・ロマンス | 桐野夏生 | 乱歩賞作家 黒の謎 講談社 2004年6月 |
「IN☆POCKET」 講談社 2000年2月号 |
平成年度に江戸川乱歩賞を受賞した作家19人による中篇集。 グレーテスト・ロマンスは。獄中の成瀬の物語 |
愛ランド | 桐野夏生 | エロチカ 講談社 2004年3月 |
小説現代 講談社 2003年6月号 |
e-NOVELSに参加した8人の作家による「官能アンソロジー」。桐野さんの提案の企画であり、序文「官能とスキル」を書いておられます。 |
二千章からなる小説 |
桐野夏生 | 百年目 ミレニアム特別記念文庫 新潮文庫 |
毎日新聞 平成11年8月9日夕刊 |
定年後に小説を書き始めた女性の話。人生は二千章からなる小説か。幸福とはかなさが混じった人生が静かに過ぎてゆく。 なお桐野さんの日記(文藝春秋「生きててよかった」の記)によれば、この小説は1999年7月20日に書かれたことになっています。 |
地下市場 ひとりぼっちの夜には ベビーオイル 番号札 |
桐野夏生 | 街物語 朝日新聞社 2000年 |
朝日新聞 | 街物語 ソウル ソウルを舞台に朝日新聞に連載された掌編小説。 24人の作家によりそれぞれの街が描かれています。 |
桜 | 桐野夏生 | 輝きの一瞬 短くて心に残る30編 1999年 講談社文庫 |
小説現代 1996年5月号 | 街で、偶然見かけた妻のあとをつけた男の行動と心の動きを描く超短編。「桐野夏生が、偶然妻の別の貌を見掛けて愕然とする夫の姿を鋭く描く『桜』。名手30人が行間に込めた人生の瞬間が深い感動を呼ぶ魅惑の超短編小説集。」(カバーより) |
ネオン | 桐野夏生 | 最新「珠玉推理」大全 上 1998年 光文社 幻惑のラビリンス 日本推理作家協会 2001年 光文社 |
小説現代 1997年8月号 | (「錆びる心」 1997年 文藝春秋 掲載) |
ネズミ | 桐野夏生 | 現代の小説 1998 徳間書店 |
小説現代 1997年9月号 | ネズミと綽名される同級生との山での一夜の悲しい恐怖を描いた超短編。「桐野夏生の「ネズミ」は山の怪談話の変種だが、山の冷気の中の怪談という題材は、ショート・ホラーにむいており、目のつけどころのよさで、恐ろしく読ませる。」(清原康正「あとがき」より) |
鳥肌 | 桐野夏生 | 奈落 ホラーアンソロジー 集英社 |
小説すばる 1994年6月号 | 二、三日前に深酒してから調子の悪い、喘息持ちの俺。友人の川尻にしつこく誘われて静岡まで競輪に行くのだが、昨日から誰かに後を付けられている。だがまったく心当たりがない。だけど俺は何かを怖がってる。これも体調の悪いせいなのか・・・。次第に明らかになる俺の生活、俺の秘密。「これもまた現実に立脚したサスペンス・ホラー。記憶のブラックアウトは、まさに我々一般人が感じえる最大の恐怖の一つだろう。」(坂東齢人「解説」より) |
黒い犬 | 桐野夏生 | 白のミステリー 1997 光文社 殺意の宝石箱 1999 光文社文庫 |
EQ 1997年7月号 | (「ジオラマ」 1998年 講談社 掲載) |
赤い土 | 桐野夏生 | 現代日本ミステリ25人作品集 The Mystery Writers ミステリマガジン 1995年11月臨時増刊号 |
「テニススクールに通いつめる人妻たちの心を狂わせるもの」(目次より) |
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独りにしないで | 桐野夏生 | 推理小説代表作選集 1995年版 講談社 殺人博物館へようこそ ミステリー傑作選34 講談社文庫 (1998.4) |
別冊小説現代 1994年7月号 |
ミロシリーズの短編。 浮気調査の尾行中、ミロは類い希な美しい外国人ホステスをつれた宮下、という冴えない30歳前後のサラリーマンを見かける。不動産のセールスマンの宮下は、有美という上海クラブの女の「気持ちを確かめて欲しい」と依頼するが、心の証明は出来ないとミロは断る。 一週間後、その宮下が刺殺され、ミロは自ら調査を始める・・・。 |