観劇!ファウストの劫罰



一昨年の事。
レポートが大変な時期にちょいとNHK教育をいれてみた。
『劇場への招待〜サイトウ・キネン・フェスティバル〜』をやっていて、つい
ついそのまま見ちまったんだな。

「カルメル派修道女の対話」

フランス革命の中、貴族の娘が厳しいことで有名なカルメル派の修道女に
なって殉教するまでを描いた、くらーいくらーいオペラだった。

ラストシーンは一人一人断頭台の露に消えて終わり……。

気が付けば2時間、レポートの進んだ量、2行。
あぁぁぁー。僕って子はぁー。ダイジェスト版でどこがイイか良くワカンナイ
ものだったのにぃぃぃー。時間がぁー時間がぁーじかんがぁぁぁー。
………とサイトウキネンオペラにはつらい思い出があったりする。

さて、去年もサイトウ・キネンは開かれた。
オペラの演目は「ファウストの劫罰」。前評判が良く、TVで練習風景を中継
していて、なんとも面白そうだった。…見たいなぁ。でも、色々用事があって
無理だし、チケット徹夜して取る根性もないしなぁ。
テレビのダイジェスト版を待とう。
かくして、僕は2000年まで「ファウストの劫罰」を我慢した。
そしてつい先日、待ちに待った『劇場への招待』が放送されたのである。
よっしゃ、オッケー、待ってたで!さぁ、テレビであることに目をつぶって、
ゼミ発表の英訳あるけど(おいおい、またそんな状態かよ)楽しむぞぉ!
  ・
  ・
  ・
見終わる。

さいっこーーーー!!!!!!

もー、まじでやられたぁ!ロベール・ルパージュ天才!小澤征爾極上!
マルグリットの切ない歌も、ファウストの伸びやかな歌も、更に何といっても
「アーメンのフーガ」!!人間の声って素晴らしいぃぃぃ!!更に更になんと
言っても3次元空間で繰り広げられるメフィストフェレスの魔術が!!!
枠にしきられた背景を場面場面に合わせて様々な使い方をして、幻想的で
迫力のある画面効果をだしてて、また照明も視覚に強く訴える仕様で、セット
が変わってないのに、くるくると場面転換をして……(以下とめどなく続く)


兎に角見終わった後、頭蓋骨の中に暖かな液体が満たされ、その中で脳味噌が
たゆたっているような感覚を味わっちゃったよ!!すんげー、気持ちいい。
ダイジェスト版でこうなんだから、本物はいかばかりか!あーっっ!なんで根性
出して去年チケット取らなかったかなぁ!!うきー、うきー、うきー!

英訳進んだ行数・・・0行。

+BACK+  *HOME*