恋の魔法、シャランラ♪



   ハイ皆さーん、心の準備はオッケーDETHか?
 ミッチーワンマンショーについて語るぜー馬鹿だぜー熱いぜーある意味サムイぜーもうどっちか自分では判断つかないぜー。

 今回同道者はおしまい姉妹の片割れsummerと、冬の裏日本に連行された嵯峨さおり様、バボレンジャー様。3ヶ月後の長野追加公演も同じメンバなり。 同じツアーに2回も行くなんておしまい姉妹、本格的におしまい。
(セットリストは長野公演)

 オープニング、客電が落ちて詩の朗読が始まる“私はおまへを愛するのだ……”なんて浪漫な言葉の余韻とともに開幕!
 チェスの駒が配置された廃墟のようなセット、壇上中央の玉座に鎮座ましましたるミッチー、その玉座がぐいーんと動いて彼はステージに降り立った。真っ白なエナメルっぽいロングコート翻してCRAZY A GO! GO!でメクルメク夜は始まった。
 嵯峨様も言ってましたが、白衣や軍服のように見える衣装……萌え。
 続いて三日月姫、「踊って頂けますか?」なんて言われなくても、もう踊ってるっちゅうねん、最初っからぁ!そしてその術を僕は知らないで「愛情としか……言えないぜベイベー」なんて囁かれたら、客観的に見たらどれだけ馬鹿な行動と出費をミッチーのためにしていても「もう愛情としか言えないのよ!」と開き直ってしまうわ(ええ、ええ、母親に散々2回も行くなんてアホやねかと言われてきました)
 3曲終わった所で自己紹介。「ハートの教育実習生、及川光博です」との言葉に到るまでが長い長い。
 金沢では折しもクリスマスイヴ。立ち見も出る盛況ぶりに「皆彼氏いないの?」とミッチー。いいえ、彼氏と来ているかもしくはあなたが心の彼氏です。
 長野ではツアー後半になっていたので“各会場のお客さん皆がチームです、一丸となって楽しみましょう”というルール(?)が出来ていて、長野ベイベー達にチーム名がつけられる事になりました。ミッチー案「長野エンジェルス」……ブーイングにより却下、ドラムの阿部師匠案「長野ひょうろくだま」……即却下。結果、コーラスのゆかベイベー案「長野ロマンチカ」に決定! ロマンチカですって、ロマンチカ! キャー!!

 トークが終わって、踊るセクシュアルハラスメント・ミッチーは名器を明るくいやらしく、SEXの意味、意味の無いSEXをしっとりと、若さのカタルシスをセクシーに歌う。
 この時点で、間違いなく長野ロマンチカの一員である僕はミッチーマジックにかかりまくり。“名器”も“SEXの意味…”もそれほど好きでなかった曲だが、ワンマンショー以来大好きになった。CDで聞いた時はそれほどと思わなかった“SEXの意味…”のフレーズが心に刺さる刺さる、切なさでご飯3杯はいけるよ。“名器”もいかがわしーってうひゃうひゃ言ってましたが、今はカラオケで「迸る、ほら、ボディソープ♪」って歌ってみたーい(やばいって)!と思うことしきり。
 セクシー路線はそのまま穏やかなバラードへ。君の中へsolutionの深海のライティングにゆるやかに沈んでいく。
 うってかわって今夜桃色クラブでモラリティーへ続き、待ってましたぁ! サンクチュアリ! 『よぉし!』っていう男気溢れる締めがねー、最高なのーシビレちゃうのー。アルバムと同じように、一繋がりの曲の如く天使の歌へ。熱々ラブレターなこの歌、会場に向かってミッチーがベイベー達に一言メーッセジをくれるのだ! 例えば「……笑顔の方が、素敵だよ」in金沢とか「僕のエンジェル……」in長野とか。わぁい♪
 そして求めすぎてる?僕では、途中の『ちゃんとしようよ』という台詞がご当地ネタに(金沢では『武家屋敷!』長野は『しーんしゅーしなのー』)。これにて第1部終了。

  第2部、カーペンターズの“Rainbow Conection”をバックに、台車に乗った荷物がころころころー。……こ、これは。あのつまらない事甚だしかったミッチーも出演していたドラマ「恋がしたい×3」のテーマ曲。ってことは今から出てくるのは……ツナギの紺色作業服、背中には青空急便の文字……うへえ、紫村一郎(役名)だ。
 さてさて、ミッチーさん休憩の間に紫村一郎さんが代わりに司会進行を。恒例の「愛と哲学の小・部・屋」が始まる。ベイベー達の我侭や惚気に丁寧に答えていくミッチー、もとい紫村さん。
 アンコール1曲目はミスアバンチュール。さぁ、アンコールからが本番なりよ! まだまだ踊る踊る、叫ぶ叫ぶベイベー。最高に気持ちのいいライヴ、「今の気持ちはー?」

「死んでも、いいー!!」

 ななな、なんですとぉ! 金沢で無かったから、たかくくっててポンポン持ってきて無いよぉ!! 不覚不覚不覚〜〜〜!!!悔し涙にくれかけながらも、全開の笑顔で踊るわよ。グルーヴですよね、ダンスは人生ですよね、流星先生! 楽しく、楽しく、イエイイエイイェイェイ♪
 第2部最後は、春まだ遠い信州、寒さは踊りで吹き飛ばしましょうとばかりにS.D.R。真冬の金沢でもクリスマスバージョンで踊ったS.D.R、長野ではオリンピックバージョンでテレマークを決める。

 終わりも近付いた第3部はココロノヤミ。名曲。文句なしに名曲。長野ロマンチカ、ミッチーの手でコバルト色に染められにけり。

 バンドメンバー全員でのお辞儀が終わって、緞帳が下りる。ああ、一夜の夢は終わりかしら、と思いきや、再び緞帳が上がり、最後の駄目押しのバラ色の人生!!
 嗚呼、極上。今まさにLa vie en rose。

 そんなこんなでうっとりナイトを過ごした僕等は、その後発売されたライブアルバムを購入する事で、恋の魔法が永遠に解けてしまわないように(by“特別なひと”)心がけるのであった。

(ここまで馬鹿ベイベーに御付き合いくださった方、あなたは僕のアポロンです。感謝。) 



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