その関係性は成り立つの??




  注意! 今回の呟きは所謂BOY'S LOVEや、やおい、女性向ホモネタに関して扱っております。嫌いな方は速やかにブラウザの「戻る」を押して精神の衛生に心がけましょう。


 相変わらずいかがわしいバイト(古本屋勤務)をしている僕は、ある本について非常に深い悩みを抱いていました。掲示板などで何回か言っているからご存知の方も多いでしょう。その本は3週間で4回も僕の目の前を通りすぎました。そのたびに僕の唇は歪み、こらえきれない疑問と笑いを必死で押さえるのでした。
 言っちゃあなんですが、高価買取の人気商品でもない限り、こんなに回転数の良い本はありません。いや、むしろこのシリーズは回転が悪い方です。なのに売れる。お店に出したら必ず売れる。そう、その本は

b-BOY:特集「受×受」

 予備知識のない良い子の為に解説しましょう。「受×受」は「うけかけるうけ」と読みます。「受」とは何かと言うと、女性向ホモ物語(男性同士のラブストーリー)上でSEXシーンにおいてヤラレル立場の人間を表すものであります(ヤル方は「攻:せめ」という)。
「×:かける」の記号は肉体関係ありを示す場合が殆どであり、通常「攻×受」の順番で表記されます(即ち“攻”“受”の部分にその立場にある人名をそれぞれ書き入れる)。

 ということはつまりですね。「受×受」というのは明らかに不自然なんです。お互いにヤられてるSEXなんてありえないです。いえ、むしろ
不可能です。
お互いに受身だったらば、ヤれるもんもヤれません。並んで仲良く「おやすみなさい」です。

 他にも“b−BOY”という雑誌は何冊もおいてあるのですが、この特集「受×受」号だけが売れます。何故これだけがこんなに回転率が高いのか!

だって気になるんだもん!
その関係性が成り立つか気になるんだもん!



 ということで、バイト前に立ち読んでみました。(あーあ。とうとう読んじゃった)
 1話だけしか読めなかったのですが、成程よく分かりました。確かに表紙のあおり文句の通りです。因みにこのあおり文句のせいで、僕はレジを打ちながら噴き出しそうだったんですけど、それはさておき以下斜体文字はそのあらすじ。

 嫌いな生徒会長(当然男)に無理矢理関係を迫られている少年A。彼とのSEXは全然気持ち良くなく、日々鬱々と過ごしていた。そんな時、校舎裏で強姦されそうになっている少年Bを助け出す(強姦しようとしている相手も当然男)。愛らしいBに心惹かれたAは彼を抱く(おいおい)。BもAの優しさに触れ(どこがやさしいんだ?)、お返しにAを抱いた。Aは初めて男性同士のSEXに快感を見出してハッピーエンド。 

 少年Aは「受」から「攻」にまわり、尚且つもう一度「受」にまわっているわけです。またBにおいても「受」→「受」→「攻」と立場を変えています。……確かに従来の「攻」キャラ&「受」キャラ固定制度にはない展開です。(「リバ」という関係も近年出現しているが、それを言い出すと長くなるから保留)

 成程、表紙のあおり文句は真実でした。(公序良俗に反するので、反転させてみてくださいね)。

男だったら受けて勃て!! 



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