あなたのベイベーになりたい♪



「僕もう王子辞めたんです。今は…ちょっと恥ずかしいけど……スタァかな?」  (by Mitsuhito Oikawa)

 ということで20世紀の国民的スター(自称)ミッチーこと及川光博のワンマンショーに行ってきた。
 「小説JUNE」の及川光博インタビューを勇気を出して立ち読みし(買うのとどっちが恥ずかしかっただろうか)、バボレンジャー様から最新マキシ及びアルバムを借り(感謝感激大吹雪!)、ゼミも学園祭の打ち上げもぶっちぎり(ゼミは進行役の当番だった)、実家で親にあきれられながらポンポンを作って(しかもこの時剣山を膝に思いっきり刺している)、「さんまのまんま」ゲスト及川光博の回を食い入る様に見(「トーク番組でこんなにキャラ作ってる奴もおらんで」と言われるミッチー)、特急で金沢のsummer宅へGO!

 summerは風邪で38度の熱を出して寝こんでいた。彼女のために肉団子入り煮込みうどんを作ってあげる。
「明日行ける?大丈夫?」
「点滴打ってでも行く!」
気合い入りまくりである。さすがミッチーのために6時間以上かけて長野から金沢まで来る人間の姉である。………アホ姉妹。
 そして翌日、ミッチーのために元気になったsummer(すげえよ、あんた)と共に、石川厚生年金会館へ出撃!!

いやぁぁぁん、ミッチー素敵ぃぃぃ!!!
(↑視覚に訴えられるほどの黄色い声)

 緞帳が上がると、ステージ一面のスモーク。中央にセットされた大階段から巨大な羽根飾りを背負ってあらわれるミッチー!うお、ダルマ(ヅカ用語)なんて久しぶりに見た、とちょっと興奮気味の宝塚好きな僕。そしてミッチーが会場のベイベー達に向かって
「はあい」
と一言。会場から即座に返される
「はあ〜い!」
の黄色い声!これがノリの悪いことで有名な北陸のコンサートかぁ?ところが、意外とコンサートは始めての人も多い様子。するとミッチーは
「ああ、今日は初心者ベイベーも沢山いるね。大丈夫、僕、初めての子には優しいから
  と微笑む。いやぁん。そして激しく歌い踊る元王子、現スター。

 常日頃「歌とかそんなに好いとおもわんのやけどねー、あのセルフプロデュースぶりが好きなんよ」とか何とか言っていましたが……
すみませんでしたぁっ!!

 CDで聴くより歌が上手い。踊ってもきっちり声がぶれない。どこぞのジャニ(謎の雑音)みたいに口パクじゃない。そしてなにより

ものすごい踊りが上手い。

 そりゃ足の皮も剥けるだろう、と納得できる踊りっぷり。しかも3時間ほとんど踊りっぱなしよ!?とても「30歳独身、ただの男さ」には見えない。もうメロメロ。完全にミッチーのベイベーと化したうちら姉妹は叫ぶ叫ぶ、跳ねる跳ねる、ポンポン振る振る。会場全体がそんな感じだからミッチーも
「ファンキーじゃなぁい?ちょっと日本とは思えないほどファンキーじゃない?」
とアンコールに3回も応えてくれた!(いや、なんか計算ズクっぽかったけどね。演出構成が3回目までしっかり考えてあった)
ああんミッチー、来年も絶対来るからねぇぇ!

 と大大満足のコンサートではあったが、ちょっと自分の恐ろしい癖にも気が付いた。
 歌手のコンサートに必須の「いぇー!」や「ひゅー!」などの歓声が咄嗟に出てこないのである。使い慣れた言葉が思わず飛び出しかけた。



「オーレ、ミッチー!カンテビエ〜ン!!」
これはフラメンコじゃないんだってば……。

誰にも言っちゃダメだよ…… →裏へ

 


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