保育園の思い出


なんだか、最近17歳荒れてるらしいねぇ。
だからって日本全国の17歳が荒れてるはずないんだよねぇ。
大体ほとんどの17歳は「人殺してみたい」なんて言い出すほど暇じゃないよ。
部活で終電帰りとかしてたしさぁ。結構17歳忙しいんだよね。
 今日も学校教育・戦後教育が悪いってワイドショーが叫んでいるねぇ。
ここで「親の教育も悪い」って言うと角が立つからだろうね。視聴者の大半は
親だもんね。

……でも俺もそんなこと言いながら思い出すわけよ。小さい頃の体験ってやつ
をさぁ。あれはまだ4歳くらいだったなぁ……。

通っていた保育園は畑でサツマイモを作っていたんだよ。これ以上自然と親し
んでどーするよ、ってな田舎だけど、まぁ園児の情操教育の役に立つわけね。
某月某日。畑に苗を植える日。
ザカザカ耕すよねぇ。ワラワラ虫とかミミズが出てくるよねぇ。
そこで保育園の先生が長いミミズを恐る恐る掴んで、俺に手渡したと思いねぇ。
そこで彼女はこう言ったんだ。

「雪ちゃん、これ蝶結びにしてみて」

……………今考えるとさぁ、これは俺に対するちょっとした虐待だよねぇ。

でもそこで更に俺は考えるわけよ。“命の尊さ”を先生自ら踏みにじるような
発言&行動をされても、俺は適度にひん曲がりながらも犯罪に手を染めずに生
きてんのさ。そーいう経験のある人間は沢山いるだろうけど、その人達皆が荒
れたり犯罪者になったりするわけじゃないよなぁ。

だ・か・ら。教育じゃなくてね、悪いのは本人。

なーんか今更言うのもあほらしい結論だよな。え?そのミミズどうしたかって?

ごめんねって謝りながら、
蝶結びにする長さがなかったんで、かた結びにしたさ。



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