果樹園日記 …またの名を備忘録

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2003年1月27日〜28日(火〜水) 関東は快晴〜曇り

 会議記録はまた今度

 


2003年1月26日(月) 晴れ

 今日はスーツで出勤。午前中だけ仕事のつもりだったので、作業服も持ってこなかった。したらば、まぁイイお天気で、剪定日和。あーーーーー!!!! 出張行く前にひと切りしていきたいーーーーー!!!!! 見通しの甘さを激しく後悔。
 悔やんでも雪の中スカートで膝まで埋もれて歩けはしないので、ちょこちょこと中仕事。午後からつくば市へ旅立つ。

 


2003年1月23日(金) ?

 翌週から出張ラッシュが始まるので、今日のうちにリンゴの花芽調査を全て終わらせる。
 キャリアの差なのだが、どうしても上司のOさんのスピードに、どんな仕事でも追いつけない。私が花芽を4つ見る間にOさんは7つ見終わる。私が苗木の剪定を2本する間にさんは5本終わらせる。新人と10年選手の差は大きい。大きいことは分かっているが、なんか悔しいので毎回闘志を燃やし毎回負けている。
 結構楽しい。

 


2003年1月22日(木) 大雪

 昨日のリンゴ剪定講習会が穏やかな天気だったのは、秋田のM先生と、リンゴ担当者Tさんの人徳よるものではないだろうか。予報が上手く外れてめでたいかった。
 その反動のように今日は大雪。
 吹雪の中、虫の部屋(病理昆虫実験室)に閉じ込もり、リンゴの花芽調査をする。

 夜は県の果樹担当職員で結成された果樹研究会の新年会inT市(試験場のあるU市から西へ車で30分、実家からは60Km離れている)に出席……さぁて。電車動いているかな。今日、家帰れるかな。明日どこから出勤になるかな。
 刺身と鍋を美味しく頂いて、1次会で解散。流石に皆様雪国の人。こんな日に2次会行こうなんて言う勇気のある人はいなかった。21:30、3時間遅れで来た18時発車予定だった電車に乗り無事帰宅。

 


2003年1月21日(水) 曇り

 場内BIGイベント! 秋田果樹試験場からM先生をお呼びして、リンゴの剪定講習会大開催!!

 農家の皆様、普及センターの方々、専技さん(県職員果樹関係者ほぼ勢ぞろいだ)、お客さんが大勢いらっしゃって、M先生のハサミ裁きを注視する……うわぁ、やり難そう。私がもっと成長して、それこそいっぱしの果樹屋さんになれたとしても、衆人環視の中、自分の剪定の考え方を喋りながら20年生くらいの大木1本2時間で仕上げるなんて出来ん。しかしM先生は
「いやー、雪積もってないところで剪定するの大変だぁ」
 とにこやかに東北訛りで喋りながらすいすい切っていく。つーか、梯子要らないんですか、この時期の秋田って。雪積もってて目の前に木のてっぺんあるって何なんですか。
 午前で講習会は終わり、午後は講演会。近くの公民館のような所の和室で行われたのだが。
 作業服の上からスカートがはければ、とこんなに思った日はない。
 他の方々皆、胡座かいてるのに、私一人だけ女子だから足崩せないの。なんで女が胡座かくと行儀悪いことになるんだろう。立膝でも日本じゃ駄目だしね。

 


2003年1月20日(火) 晴れたり曇ったり

 昨日の反省を活かし、ちゃきちゃき仕事をしようと頑張る。誕生日なので心機一転、とかそういうことは関係無く。
 書類整理して、モモの剪定を午前と午後にかけてやって、お客さんが来たからお茶出して、成績書作りながら電話番をした。
 ……振り返ってみるとあまりちゃきちゃきしてないねぇ。

 


2003年1月19日(月) 雨風

 今日、駄目駄目。眠りながら成績書かいてた。もう本当に駄目。どうしようもない。ちょっとだけモモの剪定に行ったけど、横殴りの雨で早々に退散してしまった。根性無し。
 この税金泥棒めが!

 


2003年1月16日(金) 快晴

 ざくざくと雪を踏み分けてモモの剪定をする。素晴らしい晴天でスキー日和だった。SPF50の日焼け止めがこの季節でも毎日活躍している。
 少しずつモモの剪定にもなれてきた。ブドウよりも堅いし、ナシよりも残す枝を迷ってしまうが、来春からのことを考えながらやるのは楽しい。しかし、まだ大枝を切る時は悩みに悩んでしまう。そういう時はOさんに泣きつく。
私「この大枝切りたいんですけど、あれとかこれとか残すとなると、この大枝残しといた方がいい気がするんですけど……でもこの子(枝)は私の好みなんですけど、あの子はちょっと強すぎるんですよね。どうしましょう?」
Oさん「……ま、がんばって」
私「うわ〜ん、Oさ〜ん」
Oさん「アレはどう考えても強すぎるから切るよね、それでこの枝を育てるためには、この大枝を太らせないようにする。葉っぱがあまり出ないように間引いて、来シーズン働くだけ働いてもらって(=実をならせて)来冬切る、と」
私「はい! ありがとうございますvvv」
いつもいつも、もたもたな部下でごめんなさい。ちょっとずつですが頑張ります。

 


2003年1月15日(木) 雪

 ブドウの成績書を作り、リンゴの花芽を薄ーくスライスして観察する。
 午後から場内ミーティング。

 


2003年1月14日(水) 晴れたかな

・ブドウの無核化処理試験成績書を纏める。
・モモの剪定をする
・花芽を測る

寒い日だった気がする。

 


2003年1月13日(火) 風のち雪

 今日は大雪です、と天気予報で言っていたのだが、一向に降る気配を見せず。これは勿体無い! と畑へ剪定に出かけたのだが。
私「うわ、うわわ」
Oさん「わ、怖っ!」
ものすごい強風で、梯子に上ると飛ばされそうになる。地面に降りても時折ふらつき、モモの枝に掴まる始末。これでは仕事にならない、とまた2本ほどで早々に引き上げる。
 事務所でブドウ無核化試験の成績纏めをしていると、Oさんに“虫の部屋”へおいでと呼ばれる。“虫の部屋”とは病理昆虫実験室の通称。知らない人が聞いたら気持ち悪いんだろうなぁ。そして、虫嫌いの人が入ったら卒倒するんだろうなぁ(アルコールずけの害虫とか、捕獲した変わった虫とか、成虫幼虫卵が棚にずらっと並んでいる)。
 さて、虫の部屋には顕微鏡がある。これを使ってOさんはリンゴの花芽調査をしているのだ。9月に取った固い芽を薄くスライスして、どれっくらい育っているかを調べているそうだ。私のお仕事は、スライスする前の芽の大きさを測ること。ノギスを使って縦・横・横の3箇所測る。7.1・4.1・3.8mm程の大きさの芽を1個1個アルコール漬けの中から取り出して測るものだから肩が凝る。Oさんはそれをメスで薄くスライスして顕微鏡を覗くものだから更に肩が凝って目がしみる。  終業時間には二人ともぐったりしていた。しかしコレ2月20日までにデータ纏めてつくばに必着って……間に合うんか?

 


2003年1月9日(金) 曇り

 リンゴ貯蔵試験(60日後)。貯蔵方法を違えたリンゴの品質調査と、発生している気体量の調査をする。しかし、どうしていつもエチレンの数値が出ないんだ。どうも貯蔵に使っている特殊ポリエチレンフィルムに原因がありそうだ。
 それが終わったらモモの剪定に初挑戦。上司のOさんも今年モモ剪定は初めてなので、二人ともおっかなびっくり切る。しかし、最初に大枝を切るという大胆な作業が必要なので、チェーンソーでおっかなびっくりがっつんばっつん切る。
 あまりにも寒すぎるので、2本ほどで引き上げ、午後はブドウの無核化処理試験の成績を纏める。今日は結構密度の濃い仕事をした。なぜならば、今日は新年会が開催されるからだ。仕事をした日は御飯がおいしい。それがホテルのパーティー料理となればなおさら気合が入るというものだ。……現金。

 さいころステーキが美味しかった。

 


2003年1月8日(木) 雪

 ついにちゃんとした雪が降る。試験場は17cm積もったが、家に帰ってくると雪の一片も無い。なんで?

 雪なので、ずっと中仕事。農薬登録確認を終わらせ、ブドウの無核化処理試験の成績纏めをする。
 だらだら仕事をしてしまった感が否めない1日。少し疲れているようだ。

 


2003年1月7日(水) 快晴後曇り

 自己嫌悪の1日。

 朝イチで全国会議用の資料を上司のOさんに渡した。午前中は天気が良かったので、皆で剪定を行った。筑水を切り終え、私の担当分のナシは全部終わらせた。今ひとつ枝を残し過ぎの感がありスッキリしないが、とりあえず終わり。後々修正もかけられるらしい。

 午後から農薬登録確認をしていたのだが、Oさんからちょくちょく資料の間違いを指摘される。しかもどうやらOさんは最初黙って直していて下さったらしいのだが、あんまりにも多くてどうしようもなくなってきたみたいだ。画像をオブジェクトじゃなく張りつけていたり、表の語句が統一されてなかったり、叩かずとも埃が出てくる出てくる。
 しかも去年Oさんに頼まれてFAXしておいたはずの資料が、先方から「届いてない」とクレームが来た。出したよ! 私は! ちゃんと! と思ったがもしかすると番号押し間違えて違うところに送られていた、なんてことも無いとは言いきれない(先方が紛失した、という可能性もあるのだが)。これはやはり、送信直後にちゃんと確認の電話をかけておくべきだったのだろう。

 そんなこんなでひどい自己嫌悪に陥る。しかし、やっちゃったものは仕方が無い。今後もっと気をつけよう。

 


2003年1月6日(火) 小雨後曇り後快晴

 午前中天気が悪かったので、農薬登録確認作業の続きを行う。今日はネットの調子が良いので、かなりはかどった。ブドウ完了。モモも半分までできた。調べなければならない全農薬の毒性分類(毒物・劇物・普通物)もT先輩と一緒に完了。毒劇の資格があるともっと分かりやすいかな、役に立つだろうな、欲しいな、と思うが大学時代に「環境毒性学」不可くらってるので資格取得の見通しは暗い。

 午後からは快晴。気持ち良く筑水を剪定する。この筑水という品種は新しい枝が多く、切っても切っても今ひとつスッキリしない。もう一度剪定しなおすことにして、畑から引き上げる。試験場から見える山が素晴らしく美しかったので、休み時間に写真撮影。
 明日が締め切りの全国会議用資料を整えて、本日の業務終了。

 


2003年1月5日(月) 曇り

 明けましておめでとうございます。

 本日は仕事始め。寝正月を過ごしたせいでかなり眠い。すごく眠い。出勤途中で半分寝てた(車通勤)。
 新年初仕事は「農薬の登録確認」。この果物に使われるコレとかアレとかアノ農薬はこの病気・害虫に、これだけの濃度でこれだけの回数使って大丈夫よ、という登録があることを一つ一つ農林水産省のデータベースから確認する作業。たまーに、出してる会社によって同じ成分同じ効果の農薬でも登録されている内容が違うこともあるから気を付けなければならない。
 でも新年早々繋がらない。サーバは未だに正月休か、コラ。待ち時間が長いほど眠い。眠い。眠い。

 場長が親会社の“仕事始めの儀”から帰って来はって、試験場も“仕事始めの儀”を昼休みに行う。え? 昼休みですよ? 場長室に集まって、お猪口が出てくる。え? なに? 何が始まるの?

場長「じゃあ、お神酒ってことで」

満寿泉のあらしぼり新酒ですか! (ええ〜、これここに書いてる段階でもうヤバイ気がしてるんですけど。頼むから投書とかしないで下さい)
大丈夫、昼休みだし。皆の自腹で買ったものだし。縁起ものだし。……なんで最初半升瓶1本しか出てなかったのに、私が台所でお餅焼いてる間に一升瓶の銀盤成政が増えてんですか!! なんか飲み方が普通の宴会並のペースじゃないですかそれって!!
 ところが、やはり皆様正月明けでも試験場職員。昼休みが終わった途端にさっ、と身支度を整えて初剪定に出発。うお、カッコイイ。
 しかし、お酒に弱い私はお猪口1杯半でイイ感じにふらふらしていた。やべー、剪定ハサミで指切りそー。うわー、梯子から落ちそー。しかし外は寒く、徐々に酔いが醒めていった。去年途中まで切ってあった豊水(ナシ)を完了。筑水(ナシ)に取りかかったところで業務時間終了(と言うよりむしろもう枝が見えなくなってきたので引き上げる)

 ということで、本年も宜しくお願い致します。

 



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